窒息しながら、生きている。

今日も、息苦しい。

いつからだろう。

息をすることが苦しいと感じるようになったのは。

いつからだろう。

自分は幸せになれないと感じるようになったのは。

そんな胸の内を誰かに話したとき、「病んでる？笑」「メンヘラじゃんw」などと言われた。

なるほど、自分はメンヘラなんだ。

そう思い込んだら、大衆から見た「普通」から少しズレていて自分は普通にはなれないのだと諦めがついた気がした。

とはいえ、この卑屈な性格を治したいと思った瞬間は何十回…何百回？数え切れないほどあった。

まず、いつも聴く音楽をポジティブな歌詞の多いアーティストに変えてみる。

…自分には合わなかったようで、頭が痛くなってしまった。

次に、自己啓発本を買ってみる。

…ドライアイが酷くなった気がした。

その次に、普段あまり連絡を取らない友達と会う約束を何件も取り付ける。

…人と関わるのが嫌になって、SNSを全て消して全員の連絡先を着信拒否した後に消去した。

ああ……もしかして自分はこんなことまでしておいて心の底では変わる気なんてなかったのか？

もしくはねじ曲がり過ぎて軌道修正不可能なのか？

失敗するたびに酷く落ち込んで、自分はダメな人間なのだと思った。

死ぬのは怖いから死にたいとは思わなかったけれど、この世の誰もが自分の存在なんて初めからなかったかのように忘れて消え去りたいと願った。

何度も、明日目が覚めたら自分の存在がなかったことになっていてほしいと願いながら眠りに就く。

それでも明日の朝は来て、起きて、窒息しながら毎日を過ごすしかなかった。

自分は一生こうして生きていくのだと、25歳になって少ししてから悟った。