美少女プログラミング
うんこ
第1話 Hello World
JAVA、FORTRAN、COBOL、VBA……この世界には沢山のプログラミング言語がある。
それぞれには用途があり、得意不得意がある。
JAVAはオブジェクト指向言語であり、FORTRANは科学技術計算に向いている。
COBOLは遥か昔から存在する事務系のプログラミング言語だ。
VBAはEXCELに付属する手軽に使えるマクロ言語だ。
◇
「転校生を紹介する」
東都科学高校に美少女が転校して来た。
「兵田ジャヴァです」
先生に紹介されたジャヴァは凛とした声でそう言った。
教室がその長い黒髪と、白い肌に、シンとなった。
大きな黒い瞳にはクラス全員(30人)の驚いた顔が映り込んでいる。
この小説の男の方の主人公、歴野雄一郎(同校一年生)は、ジャヴァを見て何て可愛いい少女何だと思った。
「ジャヴァさんは、お父さんの会社の都合でアメリカのカリフォルニアから来た。皆、よろしく頼むぞ」
すげぃや!
帰国子女だ。
……ってカリフォルニアってどこだ?
しかも、名前がジャヴァってハーフか何かか?
雄一郎はジャヴァが眩しかった。
自分が憧れている物を沢山持っていそうだ……という点で。
「正確には、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部のサンフランシスコ・ベイエリアの南部にあるシリコンバレー出身です。英語の方が得意ですが、日本語も話せます。よろしくお願いします」
おおっ!
正確な情報ありがとう。
よどみのない情報提供はコンピュータの様だ。
しかも日本語何て、僕より上手いかもしれない!
雄一郎は驚いて椅子から転げそうになった。
「兵田さんは、そうだな……歴田の横が空いている。おい、歴田、よろしく頼むぞ」
え!?
僕の隣!
「いいなあ」
「ちくしょう」
周りにいる男子の妬み声が聴こえて来る。
うるせーな。
僕の普段の行いがいいからだよ。
「おおっ……」
雄一郎は感嘆と共にため息をついた。
身長160cmくらいの彼女はスラリとしている。
膝上丈の短いスカートから出た白くて細くて、太陽光を浴びてツヤツヤに光ったきめ細かい肌の足。
その日本の足が交互にクロスする。
美少女が背中まである黒髪を揺らしながら、雄一郎の元に近づいて来る。
そして、彼の隣の席に着いた。
そして、こう言った。
「Hello, World」
つづく
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