「ラノベ以上を体験してしまった俺に、最早もはやときめきなどない……」
冒頭で主人公はこんな呟きをするのだが、何を言ってるのかなと読み進めると、次第にその意味に納得してくる。
まずこの物語のヒロインは鉄仮面を被っている。それだけでもうすでに普通のラノベではないのだけれど、だからといって決して奇をてらっているわけではない。この物語の面白いところは、この鉄仮面ヒロインが唯一と言っていいほど、常識人なところだ。
天使、悪魔、獣人など、異世界な仲間がひしめき合うクラスで、毎日ドタバタと何かが起こる。ああ、こんなクラスにいたらさぞ毎日退屈しないだろうなあと思うのだけれど、それを一番静観しているのが鉄仮面ヒロインなのだ。
そんな常識の通用しない世界で、ぜひ、あなたも一緒に痛快に笑いましょう!