文武両道
文武両道
皆様、一年の計は元旦にありと申します
何事か始めるに辺り「学び」も行うと思います。
文武両道とは今の世の中では文のみで武は必須では無い様にも思います。
まだ刀槍弓銃と算書とが必要とされた武士の時代。その時は文武両道もまかり通った様にも思います。
現代では武を武術からスポーツへ変えて考えられてもいると思います。
大陸の詩にその文武の道に迷った人の歌があります。
一度書剣の客となり…です。
書剣とは古くは文人が帯剣していたので、科挙を目指す書生を表すとされます。
ですがその詩は悲しみに満ちています。
東には武人となるが文は認められず、西に文人となるが武は認められず…
文武を老人になる迄学び励んだが叙せられる事も無かった。
この老いた身、余生はお話にならない。
この様に名誉栄達を求めた末に何も残らなかった…と嘆くのです。
今の我々を取り巻く環境とも似ているのでは無いでしょうか?
学んだ物とは関係の無い場所で苦心して苦言を言われる。
物事の何と自儘にならないことでしょう。
私の時は「働かせて頂いている」と言う認識を持たされました。
ですが今の二十歳程の方に言わせると「働いてやっている」となるそうです。
私は何とも小気味よい気持ちになりました。
文武両道、学びに正直であったならば腐る必要は無いのです。
仕事を変える余裕があるのなら自分に合った待遇を今の方々は探せるだけの溌剌さがあります。
これは正に
後生畏るべし
と言う言葉がピタリと当て嵌まります。
自分より若い人を侮るべからず…です。
価値観の違いがこれ程自分に冷水を浴びせ、心を変える。
新しい世代の何と輝かしい事でしょうか。
賛否両論とも思いますが、若人の道に幸あらん事を。
それより古い我々にも佳き日が訪れる事を。
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