第2話

「孤独」


「あった!あったよ!」

「私もあった!きゃー!」

皆んなが歓喜にわくなか、1人凍りつく私。

「え...ハルは?」

.......


「あはっ。落ちちゃった、私。」

.......


「うそ。ハル、最後の試験でも1番点数よかったのに。」

「なんで...。」

「...あー、実は、ちょっと不安だったんだよね。当日、ちょっと風邪っぽかったし。他はまぁまぁだったんだけど、数学は結構空欄だったし...やっぱりって感じ。」

今となっては何とでも言える。

風邪なんてひかなかった。

回答欄は全部埋めた。ただ...

自信は、なかった。


無理に笑う私を見て、3人は泣いてくれた。

皆んなが泣けば泣くほど私は泣けなかったんだ。

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