第1話 VRMMO
「はぁっ!」
趣味であるVRMMOのラスボスに挑む賢也は大きく剣を振り下ろし、ボスモンスターである死神に斬りかかる。攻撃判定のエフェクトと同時にモンスターのHPバーが若干減った。
「硬いなぁ。流石、ラスボス」
「紅蓮剣!」
続けてスキルを使う。持っている剣が炎に包まれる。炎に包まれた剣擊で更にHPバーは減った。死神が手下のゴーストを召還する。
「フレアサークル!」
黒魔導師のノッコが、ゴーストに向かって魔法を唱える。ゴーストのいる地面に大きな魔方陣が描かれ、炎が噴き上げる。消えていくのを確認した次の瞬間、死神が大きな鎌を振り下ろす。タンクである戦士のセンがカバーに入る。
「こんなに減るのかよ」
「回復、早く」
死神の一撃でセンのHPバーが半分まで減った。死神は連続で大鎌を振り回す。賢也 は、この連続攻撃を避けながら、近付き、カウンターで斬りつけていく。
「賢也、すげぇな。タンクの俺の出番がないぞ。」
死神のHPが残り20%程になると、死神の攻撃が激しくなる。
「もう少しだ」
「いける!」
賢也達は勝利を確信する。次の瞬間、死神が黒い雷を辺り一面に落とす。
「きゃあっ」
白魔導師のユウが避けきれず、雷の直撃を受け倒れてしまう。回復役が倒れ、一気に形勢が不利になった。賢也は死神への攻撃を止め、ユウの元に駆けつける。その間に、ノッコが大鎌で斬り倒される。
「やばい。早くユウを」
ユウの元にたどり着いた時、死神はセンに斬りかかっていた。賢也はユウに蘇生薬を使うと、ユウが復活する。
「先にセンを回復して」
賢也はユウに指示を出すと、死神の元に向かった。
「蒼氷剣!」
今度は剣に冷気を纏う。冷気を纏った剣で斬りつけられた死神は、凍結状態になり動けなくなった。
「今のうちに、みんな回復!」
HP、MPをアイテムで回復が終わった時、死神の凍結が解けた。
「ラストスパート!」
「一気にいくぞ!」
「魔神斬り!」
「ホーリーフレア!」
センの斧スキル、ノッコの魔法スキルが死神に炸裂。
「紅蓮剣!これで終わりだぁー!」
賢也は死神の振るう鎌を避け、そのまま剣を薙いだ。攻撃が当たると死神のHPバーが0になり、死神は砕け散った。
「やったぁ!」
賢也達は勝利の歓声を上げ、喜び合った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます