朝木万葉さんの「人生について語ったエッセイ」企画へのエッセイ

森緒 源

第1話 人生には大して意味など無いです!

 今回、朝木万葉さんの「人生について語ったエッセイの饗宴」という企画を目にしたので、面白そうだなと思いつつ私見を挟もうと筆をとりました。


 まず、私は基本的に「人生について語る」なんてのは傲慢にして恥ずかしいことだと思っております。

 なぜなら、「人生」とは「産まれてから死ぬまでの間」のことであって、それ以外の意味はありません。


 それなのに「人生ってのはさ、●●だよね!」などと例えば酒飲んだ席でしたり顔で語る奴を見たりすると、私は思わずププッと屁を吹いたりします。…全くやめてほしいですね。

 私もむやみに屁を吹きたくないですし。


 まず、人生の始まり…産まれてくることから言えば、あなたが産まれて来たのはあなたの意志ではありません。

 親の意志ですから。


 子を産んだなら、自立出来る段階まで育て上げるのは親の義務であり、日本の法律でも決まってることです。

 …ここの段階は、あなたの人生にとって実に重要な時期ですね。


 なぜなら、悪い親のもとで育つとその後のあなたの人生に影が出来るからです。

 悪い親とはどういうやつかというと、もちろん子を虐待とか育児放棄するのは論外ですが、まともそうな親の中にも悪いのがいたりするんですよ。


 それは、子に恩を売る親です!

 子を産んだら自立するまで育てるのは親の義務と先ほど記しました。

 この、「義務の範囲内」のことをもって子に恩をきせる親はいけません。

「あなたのために私はこんなに頑張っている云々」

「誰が面倒見てやってると思ってるんだ!」

「あなたの将来を思ってしていることなの云々」

 …これらはただ単に子の反論を封じ、黙らせるだけの効果しかなく、子はストレスを感じるだけの結果になります。


 それでは子にとって良い親とは何か?

 簡単に言えば、「コミュニケーションのとれた夫婦愛」を感じさせる親なのです。

 深い愛で結ばれ、仲睦まじくしてその結果、子が生まれたというのを分かりやすく理解させることの出来る親が良い親です。

 子供は愛の副産物だという事実を、子供に早い段階で理解させることが大切です。

 …この段階で、幸せな家族をてっとり早く実現するなら、簡単な方法として「お母さんを一家のスターにする」ことです。

 お父さんがとにかく妻をアゲアゲして讃えることです。

 子供がうらやむほどにね。

 …親が思っている以上に、子供は親のことをしっかり観察しています。

 お父さんが妻を粗雑に扱っていたりすると、子供もお母さんを粗雑にするようになります。

 そういう存在なんだと認識するようになります。

 子供をなめてはいけません。


 それから、親の愛ということで言えば、子供が幼いときは当然ながらビジュアル的に可愛いので、目に入れても痛くないほどに可愛いがります。

 何をしても可愛い。

 何しろ完全に自分の庇護のもとで泣いて笑って動き回ってだんだん成長して甘えてくる訳ですから可愛くないはずがありません。

 ペットと一緒です。

 思う存分甘やかして親も楽しいのです。


 しかし子供の身体が成長して親と同じ背丈くらいになると、態度が変わってきます。

 甘やかして来た分の反動がここに表れる。

 親をなめてバカにする言動をし始める。

 親としては、あんなに可愛いがってやったのに、あんなに一生懸命子供に尽くして来たのに!…とショックを受けておろおろします。

 そんな親を見て子供はさらに図に乗り、態度をでかくして中には暴力的になったりする者も出てきます。

 …家族の基本が崩れていた結果ですね。

 大切なのは夫婦間の愛、子供はその副産物に過ぎません。

 子供は親のペットじゃありませんからね。これは子供をなめてた結果です。

 人間の、その人の子供時代の家族環境はその後の人生に大きく影響します。


 次回では、人生にいちばん大切な能力や、人生には何を目標にしたら良いか?…などについて私見を述べたいと思います。


 よろしかったら、またお付き合い下さい。


 では。















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