第29話 開眼してお漏らし
モーラとアイナを寝台に寝かせ真面目にマッサージする。
エッチな悪戯してなくても触っているだけでも女の子の体は心地いい。
野郎は筋肉が付き過ぎなんだよ。
柔らかくないから心地よくない。
それに接しているとほのかに良い匂いがする。
これが訓練かと言われれば訓練だ。
魔力感知でマッサージされた体の隅々を観察するのだ。
指で指圧すると魔力の流れに微妙な変化があるのが分かる。
筋肉と魔力は結び付いているんだな。
ドラゴンに会った事は無いが、話に聞いた巨体では魔力の補助が無ければ動かせられないだろう。
二人分も指圧でマッサージするとさすがに疲れる。
二人が気持ちよくなって寝たので、俺は椅子に座って瞑想した。
うたた寝してしまったようだ。
しかし、夢をみているはずなのに魔力感知の映像が浮かぶ。
電車で寝るとアナウンスを聞きながら眠っている事がある。
あんな状態だろうか。
夢うつつで考える。
魔力が補助しているのは主に筋肉。
魔傷もだるさが多い。
金縛り拳も魔力で筋肉に干渉している。
眠っているのに寝台に寝てるモーラの体の魔力が隅々まで分かる。
もっと深くだ。
「
夢うつつで魔法を発動した。
モーラは今眠っている。
魔力を吸いこむ穏やかな呼吸がそれを裏付ける。
もっと深くだ。
筋肉を魔力が補助しているのが分かる。
もっと深くだ。
魔力を更にみると太い流れだけでなく、毛細血管の様な細い流れが見える。
「
夢うつつでお触り魔法を使う。
お触り魔法はモーラのそばに寄り毛細血管の様な魔力の流れに触れる。
ここを刺激すれば快感を与えられるはず。
モーラが『ううん』と漏らした。
『ああっ』と吐息が。
夢なので本当の事なのかは分からない。
モーラだけが気持ちよくなってもな。
二人一緒に気持ちよくなろう。
俺の魔力も気持ちよくなる様に調整。
モーラと俺ははびくんびくんと。
モーラは飛び起き、魔法を俺に放った。
そして俺は飛び起きた。
賢者タイムに俺はなった。
パンツが気持ち悪い。
「夢?」
モーラは寝てる。
俺が魔力感知でモーラを見ると、夢で見た毛細血管のような流れが見える。
モーラの半開きの口から、お触り魔法を侵入させ舌の流れを操る。
モーラはよだれを垂らし始めた。
よだれに含まれる魔力まではっきりと分かる。
いまモーラの舌は甘味を感じているはずだ。
スピードに対する改良点じゃないけど。
神経に影響を与える事が出来るようになったらしい。
快感も自由自在だな。
エロ魔法道の奥義とも言えるだろう。
アイナとモーラが起きたので並べて立たせた。
お触り魔法で触ると一瞬で崩れ落ちて失禁した。
「ちょっと力が入んない」
「そうですわ。この歳になってお漏らしなんて外を歩けませんわ」
「気持ち良かったろう」
「これは何なの」
「何か悟った。ご要望なら、ゆっくり気持ち良くも出来る」
「人外になりましたわね。X級に相応しいですわ」
「でも、スピードの速い奴には苦戦する」
「それより着替えを持って来て下さる」
俺は二人の部屋に入って下着の匂いを堪能した。
あんまりエロくないな。
俺の趣向には合わないみたいだ。
下着泥の気持ちなんて分からない。
俺も寝ててお漏らししたので、着替えた。
着替えを持って帰ると、二人が着替え、そして気色ばんだ。
「ちょっと、今回は許せないわ」
「そうですね。お漏らしは許せません」
俺はアイナのアイスハンマーを避けまくった。
そして、モーラのエアウィップもだ。
魔力の流れが細かく分かるようになって、魔法がどこに飛んで来るのかが分かる。
「ちょこまかと」
「悟ったという言葉は伊達ではないようです。挟み撃ちですわ」
後ろと前から魔法を同時に撃たれる。
だが、俺の魔力感知に隙はない。
余裕で避けられる。
「素手なら」
二人は殴る蹴るに攻撃を切り替えたが、かすりもしない。
隙をみてエッチな箇所に触る事ができた。
「このなんて助平なの」
「ふう、息が上がってきましたわ」
「当たらないよ。悟ったんだ」
「あっ、裸の女が歩いている」
俺の集中力が乱れた。
クリーンヒットするパンチやキック。
痛みで集中できなくて細かな魔力の流れが見えない。
俺はボコボコにされた。
ふう、酷い目にあった。
酷い目に遭ったが、収穫はあった。
スピードに対する俺の答えは予測だ。
動きを見切ればいくら早くても関係ない。
僅かな魔力の流れを把握する事で動きが読める。
これは大いなる進歩だ。
ダメージを食らうと集中が乱れるという事も分かった。
まだ修行が足りないな。
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