ココのさきには

環流 虹向

Prologue

こい

恋、来い、濃い、故意。


言葉に出してみたら全部同じの響き。



俺の人への愛情はそんな言葉の響きと同じで


誰か1人に対して特別な響きを感じたことがない。



だから特別な響きを感じたといういろんな人から


好意を渡されたけど受け取ることはできなかった。



あの日の君もそうなんだと思ってたけど


ほかの人と違った。



好意も恋も愛もなく


誰でもいいから肌を合わせたかっただけ。



その時の顔がとても辛そうで


初めて心臓の痛みを感じた俺は


君が幸せになるまで見守ることにした。

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