第200話 50日目終了時のリザルト

《Result》



◻️日/潮:50日目/大

◻️満潮:0639/1845

◻️干潮:024/1245

◻️日の出/日の入り:0544/1746

◻️月の出/月の入り:0645/1834

◻️月齢1.2


50日目終了時の開拓状況。


◻️砂浜の拠点◻️

 砂浜西側の崖下が波の浸食によって削られて形成された海蝕洞。三畳ぐらいの空間で岳人と美岬が漂着初日に見つけ、しばらく生活の拠点としていた。現在は倉庫となっている。


◻️砂浜の炊事場◻️

 現在は撤去済み。


◻️砂浜のトイレ◻️

 林の仮拠点に移設済み。


◻️燻製小屋◻️

 ダコタ式ファイアーホールの煙突の周囲を囲むように建てられた縦長の小屋で、内部に網棚が三段ある。あえて不完全燃焼させることで煙を発生させて小屋内を煙で満たし燻蒸する。


◻️土器焼成用の火床◻️

 縄文式の野焼きで土器を焼くための場所。直径2㍍ぐらいの円形に地面が掘り抜いてあり、中心で燃やした焚き火の熱が拡散せずに壁で跳ね返されて火床内部の熱を上げる構造。


◻️ゴマフの囲い◻️

 海と砂浜の一部を柵で囲ったゴマフの飼育スペース。


◻️美岬の畑◻️

 小川沿いの林の外に美岬が作った畑。焼き畑にして腐葉土と貝殻石灰を混ぜて土づくりしてある。持ち込んだ豆類やサツマイモやゴマ、浜に自生していたハマダイコンなどを植えている。洞窟で見つけた古い土器に粘土と水を張ってバケツ栽培の要領で稲も育てている。

 持ち込んだ植物の内、アイスプランツやアブラナなどは畑ではなく海浜植物が自生しているあたりに地植えしている。


◻️龍神の洞窟◻️

 ミイラ化したティラノサウルスの骸が龍神として祀られている洞窟。おそらく島のさらに奥に繋がっているが、その道は崩れている。先住民の生活の痕跡が残る遺跡でもあるが、調査はぜんぜん進んでいない。見つかった程度の良い土器はそのまま再利用している。美岬の大叔父の徳助の遺体と遺品もここで見つかり、そのまま埋葬された。


◻️林の仮拠点◻️

 新居が完成するまでの仮住まい。ブルーシートのタープの下、テント、二口のかまど、テーブルセット、長持、クーラーボックスなどがある。


◻️林のトイレ◻️

 仮拠点に隣接。トイレ小屋は砂浜から移設。トイレ穴に腐葉土を入れることで排泄物の分解を促すバイオトイレ。


◻️新居建築現場◻️

 固まって生えている四本の木を利用する形でツリーハウスを作ろうとしている。現在はウッドデッキが完成し、小屋の骨組みまで出来上がり、壁造りの下準備として木舞掻こまいかきを行っている。


◻️風呂小屋◻️

 新居建築現場のそば、小川に隣接している柱と茅葺き屋根だけの簡易小屋。風呂桶は大型クーラーボックス。洞窟で見つけた大きめの甕を埋め込んだ専用の湯沸かし釜が隣に設置してある。足が泥で汚れないように床にすのこが敷いてある。


◻️冷蔵庫◻️

 小川の中に建ててある犬小屋サイズの小屋。床は水面には接していないが、格子になっているので冷気によって常にひんやりとした状態に保たれている。




《50日目まとめ》

 昨晩の情事の後始末と洗濯から始める二人。その後の朝のティータイムで着脱しやすく普段着にも使える寝間着を欲しがる美岬に岳人が襦袢を提案する。

 一度別行動で美岬は畑仕事、岳人は葦の採集に向かう。その後、二人で前日回収分の乾いた葛緒を紐に加工する作業をする。

 ブランチとして美岬のリクエストであるカレーポトフを作るために食材を集める。美岬が野生種の玉ねぎの一種であるミツカドネギを発見して岳人を喜ばせる。

 さっそくミツカドネギを使ったカレーポトフで腹ごしらえをしてから昼の干潮の時間に潮干狩りをする。二人が潮干狩りをしている間、放し飼いにされていたゴマフがたまたま大声で鳴き、その声がトンネルを通って外洋まで届き、そこにいたプレシオサウルスの群れに聞かれる。

 朝からずっと動き詰めだった二人は採った貝の砂抜きが終わるまで昼寝をする。

 プレシオサウルスの群れにいたゴマフの実の父親である戦士が単身で箱庭に偵察に来るが、ゴマフが岳人と美岬にすっかり懐いている様子を見て、群れの長に報告するために接触せずに群れに戻る。視線に敏感な美岬は何者かに見られていたことに気づいて不安を覚える。

 昼間に採った貝を使った早めの夕食を済ませ、ゆうマズメ時を狙った夜釣りをしている二人の前に、群れの長である大きなプレシオサウルスが現れる。そのプレシオサウルスがかつて徳助氏と友好的な関係であったノアであることに気づいた岳人の機転で友好関係を築くことに成功する。

 ノアが去った後、緊張の糸が切れて疲労困憊状態の二人は片付けだけ終わらせて一日の活動を終える。

 



【作者コメント】

 50日目は作中で色々と重要な展開がありました。故人でありながらキーパーソンすぎる徳助氏w 自分で書きながらフリーレンにおけるヒンメルポジションだなーと思う今日この頃。


 なろう、カクヨムで活動を始める前から使っていた愛着あるPNの『かるちぇ』をつい最近『ととかる』に変更しました。『ちぇ』という字は書き言葉としては問題ないのですが、リアルの会話の中では語感が悪くてどうも使いづらいようなのです。近頃リアル割れした相手にかるちぇとして接する機会が何度かあって使いづらさを実感し変更を決意した次第です。……慣れないなぁ

 何はともあれここまでお付き合いいただきありがとうございます。応援や★やコメントいつもありがとうございます。どうぞ引き続きお楽しみいただければ幸いです。


*2024.9/25 ここまで改稿完了。

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