第35話

俺の頭の中では。

待ち時間が、ずっとこのまま、「待ち時間」であればいいのに、と言う想いと、

早く事が進展して、どうにかしてしまいたい想いとで交錯してた。


キスとかハグとかしていいんだろうか...


彼女だし、その、結婚の約束もしたしなぁ...


それに何より。

貼ってあったポスターは、彼女自身で。


詰まるところ。

俺は浮気をしてなかった、ということになる。


もっとも。

学業に仕事に、それどころではなかったが。

医者になってからは、寄ってくる女はちらほらいたが。

俺は彼女いるんだ、許嫁がいるんだ、

ときちんと断ってきたし。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る