第34話

「あ、その、色褪せてて、

なんか、申し訳ないってゆーか...!」


もしもだ。


目の前にいる本人のポスターじゃなくて。


他のアイドルのポスターが貼ってあったなら。

真島マヒロの反応はどうだったんだろうな...。


「え、全然いいよ!!

嬉しいなぁ...!!」


「その、笑顔、めちゃ可愛いなって、思ってて!」


「俺、ずっとファンでさ...。

あ、

ポスターは一枚しかないけど、

大好きで...!その、、、勉強忙しかったりしたからそんなテレビとか見れなかったけど、

この、ポスターは思い切って買っちゃって、

それで、もう何年も飾ってて...」


「めちゃくちゃ嬉しいよ!!

ほんっとうにありがと!!!」


「もしも。

他の子のアイドルのポスターが

飾ってあったなら。

もうね、かなりの勢いで嫉妬するけど!!」


マヒロは。


ニコニコしながら、ココアを飲んで。


「シャワー借りるね!」


と言って部屋から出て行った。


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