第18話

「陰キャくん、何気に力があるのね...」


「私、ぜんぜん、力はぃんないよ、、

抵抗しようにも...」


「意外だわ...」


あ、なんか、林ユーコの顔、

まだ赤いし。。俺的には襲う気なんてさらっさらないんだけど。勘違いしてやがんのかな??


「私、こー見えても初めてなのよ...」


「初めてが保健室のベッドとか、、

ちょっとね...」


とんだ、勘違い女だな、、


泣かせるのもあれだし、そろそろ、

開放してやっかな...


俺は目にかかった前髪が邪魔になり。


右手を彼女の左手首から離して、

前髪を掻き上げてみせた。


今、思えば、それがいけなかった。


林ユーコを益々、勘違いさせるきっかけとなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る