【20】ロエルの部屋
「疲れたぁ!」
クレオはロエルのベッドに飛び込んだ。
「お疲れ様」
ロエルは椅子に座っている。
「テーツ先生もエリスもタフなんだよなぁ。普通の授業より大変だわ」
「そうだね」
「ロエルなにしてんの?」
「勉強だよ。」
「すげぇな。昼間特訓してて、夜勉強してるの?」
「ボク、クレオ達より疲れてないし、こっちで頑張らないと。」
「ロエルはえらいな。オレには真似できないや」
クレオはまるで自分のベッドの様に寝そべる。
「クレオは頭もいいんだから、一緒に勉強しようよ。」
「んー、今度なぁ・・・」
よっぽど疲れているのか、クレオはそのまま寝てしまった。
「(ボクのベッド・・)」
朝、クレオが目を覚ますと目の前にロエルの寝顔があった。
「ちょ、お前なにしてるんだよ!」
クレオが飛び起き、ロエルが目を覚ます。
「ん、おはよう」
「おはようじゃないよ。何で一緒のベッドで寝てんのさ!」
「だってボクのベッドだし」
ロエルは目を擦りながら上体を持ち上げる。
「あ、そっか。オレ寝ちゃったんだ」
「そうだよ。だから仕方なく」
「だからって添い寝って」
「嫌だった?」
ロエルはほんの少し悲しそうな表情で言う。
「嫌じゃないけど、ってか嫌とかじゃなくてビックリしただけだし!」
「え、ドキッっとしたの?」
「してねぇし。ってかお前も言う様になったな。 とにかく顔洗って飯行こうぜ」
部屋から出ていくクレオは耳の先まで真っ赤だった。
ロエルはエリスがよくクレオをからかう気持ちが分かった。
(可愛い)
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