怖いのは見透かされること

書くのが怖い

だって自分が全て見透かされるから


あの子ともっと一緒にいればよかった

過去に戻ったとしたらきっとそれを望むだろう

あの時やらかした事柄全部やり直せたとしたら

きっと心が楽だろう


思い出の丘に登って走って

息が切れるから立ち止まってしまった

怒号なびかせ耳の奥で反抗する膜


抱きしめてみたい

「大丈夫」て言いたい

似ても似つかぬ僕は言う

他人だろ?

同じ顔をしただけの仮面を被った


怖くなった

恐怖症は年々増えている

楽しかった 嬉しかった

そういう画面の奥の僕はきっと他人だから「大丈夫」


大切な人 恋愛 噂話

どれもこれも口先だけの言い方で

僕を見て見ぬふり

君を見せてくれないズルすぎるから


怖くなったんだ

怖くなっちゃったんだ

文字を書くこと止められやしないけど

脱落者だ

笑って受け止めて

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