仕事を辞めたOL

期待しすぎていたのかもしれない

期待しすぎていたのかもしれない

私に


薄い白いシャツと短パンを着て、人に見せられないような汚い部屋に足を踏み入れ、ビール片手に摘みは大量なチョコレート。

化粧品も片付けずに、脱ぎ捨てたスーツもしわくちゃ。

ダメな人になっていく中で、人間関係に苦しめられたラベンダーの咲いていた期間を泣きたいがために今日も思い出している。


題名:ラベンダーが枯れる頃


ワイン片手に足を組んで

かっこいいフリして過ごしてきた

インスタのストーリー

人数過多 勝手に心縮こませられる

花火のなる音 轟かせ

耳に響く彼女らの声


ラベンダーの枯れる頃

沈黙は途切れて

蝉はメスを呼ぶ声

をただうるさく思えて


エアコンの機械音

耳を塞ぎたくなる

暑い暑い外を出て誰かに会う気力もない

早すぎる時の流れに追いつけなくて


甘い匂いはもう枯れていて

期待の花も枯れている

自分を偽って

閉じこんだ

もう一度こちらにおいで

ラベンダーの咲く頃に

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