エンドロールの詩情論への応援コメント
すみません、私にはちょっと難しい話だったのかもしれません。
ここは現実なのか、劇の中なのか?なんだか荘子みたいだなと思いながら拝読していたら、終盤に本当に荘子が出てきて驚きました。SFのルーツが古代中国の思想家にあるというのもおもしろいですね。SFというと果てしなく外側へ広がっていく(個人的な)イメージがあるのですが、果てしなく内側に広がっていくSFというのも興味深かったです(入れ子がどこまでも続いていくような酩酊感もあったので)。
アヤナの現実は、この劇(ゲーム)と似ていて、微妙に違うという世界なのでしょうか。楽しくて心地よくて、本人としては違和感のない世界かもしれませんが、やはり現実世界に戻らないと、生きていけないですよね。
哲学的ながらも読後感さわやかで、古井様の意図どおりの解釈ができたかどうかはわかりませんが、楽しませていただきました。
自主企画にご参加くださり、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
現実のアヤナはこの劇と細部が違う日々を経験していて、それでも進もうとして「さよならを言うために」このゲームをやったら心地よさから逃れられなくなってしまってこの小説の冒頭につながるというのが作者の想定する解釈です。
でも、三奈木様がさわやかに感じていただけたというだけで作者として絶対に伝えたいことは伝わっている気がします。読んでいただきありがとうございました。
エンドロールの詩情論への応援コメント
Twitterで作品のご紹介ありがとうございました❀.*
言葉選びが綺麗で、設定も凝っていたので、時空の流れを理解ができるととても楽しい作品だなと思いました。
ただ、3人の紹介が唐突だったり、世界の切り替わりが流れるように書かれていることから時空の流れを理解することに時間がかかってしまい、混乱が生まれ、読みながら楽しむ、考えるではなく、混乱するに陥ってしまったため勿体ないなと感じました。
また、劇の中にあるセリフでアヤナが違和感を感じるようになるという流れは良かったのですが、エリカさんとサユリさんが唐突にでてきて台本形式で進んでいくのも、小説の良さを半減してるように感じました。
台本らしさを演出するためにわざとだった場合、申し訳ございません。
一読者としての意見です。
設定は作り込まれているので書き方ひとつで面白さは倍増するだろうと思い、言葉を紡ぐ力がある古井論理さんであればその書き方ができるだろうなとも感じました。
上から目線のような物言い申し訳ございません。
時空の流れを理解できた後はアヤナの時間が進んでよかったと思える作品でした。
改めて作品のご紹介ありがとうございました❀.*
作者からの返信
とても深く読み込んでいただけて幸いです。この小説における唐突な展開や作中劇の脚本と作中の事実を混ぜる書き方は、私を含む執筆当時(2021〜2022年)の高校生が持っていたであろう混乱した世界観や不安定性への強い意識を擬似的に演出するために、敢えて読者が混乱しかねない書き方を追求した結果です。たとえ小説としての良さが半減しても、自分はあの場にあった不安定感が描きたかったのだと思います。
読んでいただき本当にありがとうございました。