食べる瞑想 - 瞑想 2024/4/10

「今から、瞑想をしようと思います。」

「瞑想って、なんだと思いますか?」

「瞑想ってしたことありますか?」

「瞑想しているかた?手を上げて下さい。」

「3名さまですかね。」


「瞑想されている方。どんな感じですか?」

「毎日、数分しています。目を瞑って。」

「どんな感じですか?」

「穏やかな気持ちに成ります。」


「瞑想って、どんな感じですか?」

「私の場合、家族を送り出して、静かになったら、同じように、目を瞑って、静かに瞑想を数分しています。」

「どんな感じですか?」

「安心します。」


「瞑想ってどんな感じですか?」

「私の場合は、一人で静かに瞑想をします。」

「瞑想した後に、お散歩に出て、胸を張って空を見上げたり、静かな穏やかな時間を過ごします。」

「穏やかな時は良いのよ。」

「だけど、イライラした時はもうダメね。」

「ちょっと嫌なことがあると、瞑想しても、

頭の中がわんわ。わんわ。ひっちゃかめっちゃか。あの人がこう言った。この人がこう言った。もんそんなのどーでもいい!って、頭の中をその事が走り回っちゃって、瞑想どころのはなしじゃなくなるのよ。」


みんな思わず笑い。和やかな空気に鳴る。


「ではちょっと、瞑想してみますか。」

「目を瞑って下さい。」

「鼻から空気を吸い込んでください。」

「今度は、口から息をを吐き出してください。」

「もう一度、鼻から空気を吸い込んでください。」

「口から息を吐き出してください。」


「目を開けて見てください。」

「どうでした?」

「安心しました。」


「どうでした?」

「すっきりしました。」


「どうでした?」

「気持ち良かったです。」


「どうでした?」

「落ち着きました。」


「どうでした?」

「平和です。」


参加者全員の感想を伺って行く。

皆それぞれ。似たり寄ったり。

感想を聞くことにも、意味があるような無いような。


感想を共有する。って事と、

思いを吐き出す。って事と、

互い?自分を?意識するってこと?


何も意図していないのかもしれないし、

何か、意図しているのかもしれない。


ただ、順々に回っていった感想は、

場の空気を和ませていった。


事細かな作法もなければ、

良い悪いも無い。


ただ、言われるままに、行う。

それだけ。

そして、感想をシェアリングする。

そこに言い悪いもなく。

ただ、感想を口々に発していくだけ。

ただそれだけ。

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