第10話 刑事課

 「おい聞いたか、今日例の新人がうちにくるそうだぞ」


 「ああ、将来の警視総監候補のやつか、

でもなんでうちみたいなところにくるんだ」


 「それが、本人たっての希望らしい」


 「おいおい、本当かよ、だとしたら相当の熱血漢か、バカだろう」


 「なに、警察大学校卒だから、5ヶ月後には、

警部様になって、移動だろうから、恨み買わないようにしないとな」


 「おお、噂をすれば来たようだぜ」


 捜査第一課警視正、大岩慎吾から挨拶があった。


 「えー、本日付で捜査第一課に、着任した伊集院慶次君だ、みんなよろしく」


 「本日付で捜査第一課に、着任した伊集院慶次です、よろしくお願いします」


 「そうだな、しばらくは、仕事を覚えてもらうために、

そうだな香取君、空いているかね」


 「はい、大丈夫です」


 「じゃあ、香取君後は任せたよ」


 「はーい、わかりました」


 「香取先輩、よろしくお願いします」と俺は挨拶をした。


 「じゃあ、とりあえず俺についてこい」

 「どんな仕事しているか、見せてやる」


 途中、擦れ違った男が、声をかけてきた。


 「香取さん、今度また呑みに行きましょうよ」


 「そうだな、ここにいる新人連れて飲みにでも行くか?」

 「しかし、お前の方から声かけるの珍しいな」


 「昨日、引っ張ってきた薬の売人ですけど、口が堅くて」

 「黙秘ならそれもいいんですけど、やれカツ丼取れ、

上な、とか関係ないことはべらべら喋るんですよ」


 「それで、ストレス溜まっちゃって・・」


 つづく。


 

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