灼熱の赫と緋色の蒼炎

ゆーく

第1話





ヒュガール国


かつて、人と龍が共に生き手を取り合い繁栄した国


しかしその面影も今は無く、友と呼んだ龍は姿を消した


ただ一人の小さな龍を残して








「だぁぁーーーっ!!!あンのクソ餓鬼!どこ行きやがった!!」



彩り豊かな花々が新緑へと姿を変え、日の光を反射させた噴水の水飛沫を浴びる中庭に似つかわしくない怒号が響く



ヒュガール国王城

幾多の民が憧れる庭園を気にも留めず険を顕にした男は灼熱の炎を彷彿させる髪を逆立たせる


そんな見慣れた姿に王城内で働く者たちは苦笑をこぼし合った



「ヒュノリメス様なら先程おやつを貰いに厨房へ行かれるのを見ましたよ」

「既に居なかったんだよ!あの餓鬼、菓子貰ってピクニックに行くだとかほざいたらしい」



額に青筋を浮かべる男に目撃情報を告げた侍女も苦笑を不安の色に変えた

かの君の行方が知れないのは常のことではあるが、気楽に笑っていられたのは王城内に居ると思っていたからである


男が青筋を浮かべるはずだ

唯一の護衛も連れず不穏な言葉を残して行方をくらませてしまったのだから



もし、城下に出てしまっているのなら

それ以上に王都から出てしまっていたら



想像しうる最悪の出来事にその場に居合わせた全ての者が表情を硬くした時、一人の騎士が慌ただしく走り寄ってきた



「カイ!!大変だ!!!」

「コッチだって緊急事態だ!他あたれ!」

「蛇のアジトが燃えた!」

「なんだと!?」



騎士団が秘密裏に追い続け半月前にやっと一つのアジトを見つけたはずの裏組織

規模がデカいわけでもないのに狡猾に身を隠し続けるため例え一つであっても貴重な手掛かりであり、慎重に事を進めなければいけなかったはずだ


その貴重な手がかりが突然の炎上

嫌な予感しかない



「まさかその火、蒼炎だったとか言わねえよな?」

「そのまさかだ!」

「あンの馬鹿!!!!」



当たって欲しくない予想に盛大に悪態をつきながらその場から駆け出した





***




「わぁーーっはっはっはぁっ!!燃えろ燃えろ!!燃えてしまえぇぇええ!!妾の行く手を阻んだことをあの世で後悔すると良い!!!」



カイが慌てて馬で駆けつけた先は正に地獄絵図だった

あの世と言っているがもうこの場そのものが地獄である


蛇と思わしき組織の住人は蒼炎に纏われつかれながら必死に逃げ惑うも辺りも全て蒼い炎に囲まれているため逃げ場は無く正に阿鼻叫喚


囚われていたのか縄で縛られた一般人らしき者達も居るがそちらには薄い蒼の膜が張られ炎の被害はない


そして、一目で善悪を判断できる地獄絵図を作り上げた人物は小さな翼を懸命に羽ばたかせ短い両腕で無理矢理腕を組みながら空に浮かんでいた



顔を涙でグシャグシャにしながら



膝までの長さを持つ艶やかな黒髪

吊り上がっている緋色の目の上に眉は無く

低い小鼻の穴を膨らませ

大口を叩きながらもひくつかせている朱色の唇



探し求めていた件の人物の姿に、少女の唯一の護衛であるカイは眉間に渓谷を作りながら吠えた



「ヒュノ!!!てめぇ!何してやがる!!」

「!?」



カイの吠え声にヒュノと呼ばれた少女は勢いよく顔をカイに向けると無理矢理笑っていた顔を途端にグシャリと崩した

その泣き顔にカイは更に眉間に皺を寄せると炎から逃げ惑う者達を睨みつけた



(ヒュノの火で燃え尽きる前に息の根を止めてやる)



カイが腰に佩いた剣に手を添えた途端、甲高い悲鳴が降り注いだ



「カイ!!!何をしておったんじゃお主は!!妾がこんなにも恐ろしい目にあっておるとゆうのに!!来るのが遅い!!!それでも妾の護衛か!!!」

「ぁあ"!!??」



握った剣を思わず護衛対象にぶん投げるところだった



カイは必死に理性をかき集め、自分は大人であり相手は幼児であり更には護衛対象であり、更に更に言えば国宝級の扱いであり、そして自分はやはり理性ある大人であると500ほど繰り返した辺りで剣を護衛対象に投げつけるのをどうにか堪えた



「こンのクソ餓鬼!!てめぇが勝手に居なくなったんだろうが!!ちと目を離した隙に居なくなりやがって!」

「主が妾を放って話し込むのが悪いんじゃ!!」

「仕事の話してただけだろうが!!ちったあ大人しく待つってことができねえのか!?」

「妾ちゃんと待ったもん!!100数えたもん!!」

「短えよ!!!」



剣を投げつけるのは耐えたが怒号をあげるのは耐えられなかった


カイは額に青筋を浮かべながら右手に剣を握ると左指を剣に添え短い詠唱を呟きながら刃をなぞる

そして赫く染まった刃を構え馬上から剣を振るい組織の者達に纏わりついていた蒼炎を赫い風で吹き消した



組織の者たちが正気に戻る前に辺りを囲んでいた蒼炎も同様に吹き消すとカイと共に駆け付けた騎士団が素早く取り囲み、その者らを縛り上げていく


カイはその行動を横目で確認するとすぐさま視線を空へ向け再度吠えた



「ヒュノ!!さっさと降りてこい!!」

「嫌じゃ!!主怒っておるではないか!!激おこではないか!!髪がツンツンどころかトゲトゲじゃないか!!」

「意味わかんねえこと言ってんじゃねえ!!いいからさっさと降りてなんでこうなったか説明しろ!!」

「わぁああん!!!妾悪くないもん!!妾のせいじゃないもん!!!わぁぁぁあああん!!カイの馬鹿ぁぁああああ!!!」



空中で懸命に羽ばたいていたヒュノは緋色の目から大粒の涙をボロボロ流しワンワン泣き始める

その姿を見て初めにカイに事態を報告しにきた騎士が気の毒そうにヒュノを見つめカイを宥める



「まぁカイの立ち場も分かるが、あまりキツく言うなよ。ヒュノリメス様も怖い思いをなさっただろうし、先ずは無事を喜ぼうぜ。あんなに泣かれて、よっぽど心細かったんだろう」

「騙されてんじゃねえよ。あんなんいつもだ。ちと甘い顔したらつけ上がんだから甘やかすんじゃねえよ」

「甘やかすっておまえ。流石にそれは不敬だろ。ヒュノリメス様はこの世界唯一の龍であらせられるのに」



同僚の訝しげな表情を一瞥したカイはケッと吐き捨て目付きの悪い顔を更に凶悪にさせた



「太古の龍の生き残りだろうがなんだろうが、あいつはただの甘ったれた我が儘なクソ餓鬼だ。いちいち特別扱いしてたらこっちの身がもたねえぞ」

「だからおまえ、不敬だって「妾、餓鬼じゃないもん!!主らよりずっとずーーっと大人だもん!!!」



龍が故の耳の良さで聞き留めたヒュノリメスは先程までの泣き喚きと頑固さが嘘のように即座に馬上のカイ達の目線まで降りて抗議した

ヒュノリメスの甲高い声に同僚騎士は我慢したがカイは遠慮なく耳を塞ぐ



「生きた年数長くても、精神的にも龍にとっても餓鬼ならただの餓鬼だ」

「餓鬼じゃないもん!!もう少ししたら見た目も大人になるもん!!カイの馬鹿!!!」

「ざけんなクソ餓鬼!他人ひとを走り回らせやがって!!餓鬼じゃねえってんなら、なんでこうなったのかさっさと説明してみろ!!」

「そんなの簡単じゃ!!」



緋色の目を吊り上げていたヒュノリメスは得意げに口角を上げると短い両腕を無理矢理組んで胸を張った

お気に入りのポーズなのである



「カイがちっとも話を終えないから妾は1人で厨房におやつを取りに行ったんじゃ!妾は大人じゃからな!誰かに持ってきてもらわんでも案内されんでも1人で行ける!!」

「ンなこたあ、知ってんだよ!その後だ後!」



大体大人だっつうなら大人しく待ってろや!!!と叫びたいカイだがそれを言えば話が逸れると分かっているのでグッと堪えた

理性ある大人としてグッと



「うむ!今日のおやつはなんとクッキーでな!しかも妾の1番好きな砂糖で絵が描いてあるやつだったんじゃ!!」

「それで?」



グッと堪える



「中でも妾の翼を描いた絵が一等素晴らしくてな!コレは外で翼を広げながら食べるのが1番だと思うじゃろう!?だからピクニックに行くことにしたんじゃ!!」

「したんじゃ!!じゃねえよ!!勝手に決めてんじゃねえ!!そもそも外に出る時は俺に言えっつっただろうが!!!」



大人の理性も耐えに追いつけなかったようだ

カイは眉間に渓谷、赤銅色の三白眼を吊り上げ、灼熱の髪を逆立てた

そんな怒髪天を突いている目の前の護衛にヒュノリメスは朱色の唇を尖らせる



「ちゃんと覚えておるわ!!じゃから妾、カイを探しに戻ったんじゃ!!」

「なんだと?」



勝手に王城内から出たわけではなかったのか

ならば、王城内に居るものに手引きされ連れ去られたのか


看過できない言葉にヒュノリメスの言い分に苦笑を浮かべていた騎士一同含め周囲は途端に不穏な空気が流れ出す


カイは眉間の渓谷を更に深め低めた声でヒュノリメスに問いかけた



「ならヒュノ。おまえ、どうやって王城から出た」

「飛んでに決まっておるじゃろ。もう耄碌したのか?カイは」

「…ぁあ"?」



ど低音が更に低まった

周囲の者達の口元が引くついているのも構わずにヒュノリメスは更に胸を張って言い募る



「カイを探しに行く途中で虹色揚羽を見つけたんじゃ!今日のおやつにも偶然同じ虹色揚羽が描かれてるのがあっての!コレはもう、その虹色揚羽を捕まえて一緒にピクニックに行くしかないと思ったんじゃ!!なのに、妾がせっかく捕まえたと思ったらそこの者が声をかけてきて虹色揚羽を捕まえては駄目だと言うんじゃ。おかしいだろう?なぜ自由に飛び回ってるのを捕まえてはいかんのじゃ。でも妾も誇り高き龍人じゃからな。人間が決めた決め事なら多少は融通を利かせてやるのも龍人の務めじゃ。虹色揚羽は諦めようと思ったんじゃが、その者が捕まえなくても沢山飛んでる場所を知っていると言うから付いて行ったんじゃ。なのに!あやつら!無抵抗の人間を縛り上げてるだけじゃなく、妾にまで枷を嵌めようとしたんじゃ!!あの重くて臭くてジャラジャラ煩い、妾が大っ嫌いなアレを!!妾、嫌じゃと言ったのに!あやつら聞きもせず無理矢理付けてこようとしたんじゃ!!ひどいじゃろ!!??」


「ひでえのはてめぇの頭ん中だ!!クソ餓鬼!!!てめえの頭ん中には花畑しかねえのか!!?」



最早全身から赫い炎が燃え上がってみえるほど憤怒に塗れたカイは我慢できずにヒュノリメスの小さな頭を左右から拳で挟み捻じ込んだ



「わぁぁぁあああん!!痛いぃぃいいいいいい!!!!カイやめぇええええええ」

「うるっせえ!!!!毎回毎回ホイホイ気を散らしやがって!!いい加減集中力と警戒心を鍛えやがれ!!!」

「なんでなんでぇえええええ!?妾何も悪くなぃいいいい!!」

「知らねえ奴にホイホイ付いてくなっつってんだろうが!!いつになったら覚えやがる!!てめぇの嫌いな枷付けられてえのか!!」

「嫌じゃ!!!!!!!」



ヒュノリメスは悲鳴混じりに叫んだ

今までの泣き声が戯れに思えるほどその顔は青ざめ小さな身体は震え上がった

何かを思い出したのか朱色の唇を強く噛みしめ緋色の大きな瞳を涙で揺らす


その姿に憤怒に塗れていたカイも拳を捻じ込むのを止めた

そして肺の底から深い溜息を吐くと捻じ込んでいた拳を開き艶やかな黒髪を上から乱雑に掻き回す



「なら、俺から離れるな。おまえが自由に飛び回れるように俺が守ってやるから」

「……うん」

「おまえの行動を制限してねえだろう。難しいこと言ってねえじゃねえか。ただ常に俺を傍に置け。だが俺にも立ち場がある。それを理解してくれ。100まで待てたなら次は200まで耐えろ」

「それでもカイが忙しかったら…?」

「我慢できないたびに声かけろ。毎回は約束できねえが相手してやるから。黙って居なくなるんじゃねえ。わかったな?」

「……わかった」

「ったく」



コクンと頷いたヒュノリメスの頭を軽く小突くとカイは馬から降りて捕らえた組織の者たちが居る場所へと足を向けた

その後ろをカイの服の裾を握りしめながらヒュノリメスも付いて行く


2人の仲睦まじい姿に周囲の者も僅かに空気を和ませた

この2人は言い争いも喧嘩も多いが結局は互いに手を取り合う仲なのだ


そして、



「……カイ」

「あ?今から尋問するからおまえはあいつらの傍に居てもいいぞ」

「平気じゃ」

「あっそ」



騎士に向かって親指を向けるカイの提案を断ったヒュノリメスの柔らかそうな頬が淡く桃色に染まっていることに気付いた者たちは、更に微笑ましく2人を見守った




古の時代から語り継がれた龍人

人と友と呼び合い手を取り助け合った種族

その面影も今は無く、御伽噺のように語り継がれただけの太古の種族

そんな伝説の存在である少女は永らく一人だった


枷を付けられ鎖で繋がれ闇深い渓谷の下、岩牢の中で永い時を越えた


龍人は長寿である

成人といわれる年齢になるまでは小さな身体で己の力を学び成人になると同時に身体つきも蓄えた力も同時に放たれる


長寿の龍人である少女がいつ成人になるかは今の世では誰にもわからない

だが、出来れば彼女の孤独を救う灼熱の炎と、共に長く過ごせると良いと


彼らをよく知る者達は皆、そう願った







「おら、てめえら。なんでこいつを連れて来た」



周囲の者達が和やかな空気に包まれていた中に険悪さを微塵も隠さない声音が響いた

カイは目つきの悪い三白眼を更に細め赤銅色の瞳を鋭くさせる

それを真似するかのようにヒュノリメスも緋色の吊り目を更に吊り上げた



「こいつが飛んでたのを見たのか?だから連れて来たのか。正直に言えよ?じゃなきゃ、てめえらの手足燃やすからな」

「あ、あんたも知ってんだろ!そのガキ、龍人だろ!?ンなガキっ下手したらコッチがやられちまう!さっきも見たろ!?やられる前にどっちが上か教え込まねえと!!」

「ぁあ"?ならてめえらはこいつを調教する気だったつうことか?売り飛ばすんじゃなく」

「ンな危ねぇガキ、ホイホイ売れるかよ!!金にするなら先に痛めつけねえと!!」

「なんじゃと!?妾がおぬしらごときに後れをとると思っておるのか!!」

「捕まりかけてたくせに偉そうにしてんじゃねえ」

「痛い!」



憤慨する小さな少女を上から押さえつけるとカイは髪をガシガシと掻きながら蹲み込んで問答していた相手を覗き込んだ

赤銅色の鋭い瞳で睨まれた男は縛られた体勢で後退しようと必死に身体を捻らせる

その身体を頭を鷲掴むことで止めたカイは更に顔を近づけた



「てめえらの気持ちは、よーーーくわかる」

「は?」

「カイ!?」



思わぬ同意の言葉に三者三様の反応が返る

カイは男の頭を鷲掴みながら深い深い溜息を吐いた



「わかる。言っても聞きやしねえんだ。力付くでやりてえよな。その気持ちはすっげぇわかるし、手助けしてやりたいがコッチもこいつ守るのが仕事なんだ。ほんっとーに、不本意ながら、諦めろ」



カイの不憫さを滲ませた言動に捕われた者達は呆気に取られ、ヒュノリメスは憤慨した



「な!?~~ッなんじゃなんじゃ!!お主は!!!妾のことそんな風に思っとったのか!!もうよい!!主なんぞもう知らん!!バーカバーカバーーカぁああああ!!!!」

「おいっ、あいつらの近くにちゃんと居ろよ!」



柔らかな頬を真っ赤に膨らませたヒュノリメスが小さな翼で騎士達の元に飛んで行くのを確かめると、カイは溜息を吐き再度捕われた男達へと視線を向けた



「てめえらの気持ちはわかる。が、」



そこで言葉を区切ると腰に佩いた剣を抜き刀身を赫く染める

そして、その切っ先を先程問答した男の顔面間近の地面に突き刺した



「ひぃぃっ!」

「デケェ図体した野郎どもが、あんなチビ餓鬼1人にこぞって怯えてんじゃねえよ」



殺気を纏うカイの姿に男達は全身を震わせた

言葉を発したいのに発すれば最後、自分の首が飛ぶのを理解させられる



「それに、あいつは龍人だ。言っても聞きやしねえが、アレでもちったあ成長してんだ。言葉が通じねえ獣じゃねえんだよ。害獣扱いしてんじゃねえぞ。てめえらも人間なら俺が言ってる意味、わかるよな?」



赤銅色の瞳が険呑に光る様に男達は必死に頷いて返す

その様子にカイは一度スッと瞳を細めると地面に突き刺した剣を抜いた



「ほらな?話せばわかりあえるだろ?俺がこんなに言ってんだ。おまえらもわかったよな?もし、わかんねえようなら仕方ねぇ。お前らの好きな力付くで今度は俺が教え込んでやるよ」



そう言って剣を一振りさせると赫い風が男達を薙ぎ倒し1人残らず気絶させた

そこでやっと溜飲を下げたカイが剣を鞘に戻すと騎士の1人が駆け付けてくる


嫌な予感がした



「カイ!大変だ!!」

「…なんだ、餓鬼はどうした」

「ヒュノリメス様が居なくなったのにお前が殺気撒き散らすから近付けなかったんじゃねえか!」

「なんだと!?それでも国に仕える騎士か!?」

「おまえと一般人を一緒にするんじゃねえよ!ヒュノリメス様を追いかけようとしたら姿を消してしまわれて!」

「ぁあ!?あの餓鬼!転移使いやがったのか!?」

「おまえが酷いこと言うからだろう!」

「本当のことしか言ってねえよ!!」

「尚悪い!!さっさとヒュノリメス様を探せ!!」



同僚騎士がそう叫んだ瞬間、東の空に蒼炎の柱が立ち上がった

そして聴き慣れた甲高い声



「うわぁぁぁぁああああああああああん!!!!!!」


「あンのっクソ餓鬼ィィイイイイイ!!!!!!!」



灼熱の髪を逆立てて今日もカイは蒼炎に向かって走りだした






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