Epilogue  終わらない争い

 帝国が降伏文章に調印して五日後の深夜、誰にも気づかれる事無く帝国領空を一機のF―117ナイトホークが亜音速で悠々と飛行していた。

「こちらナイトホーク、敵影無し。RTB」

「……HQよりナイトホークへ、了解した。RTBしろ、滑走路は開けている」

「CP」

 右に旋回したナイトホークは連写した画像と録画していた映像を西之島基地に転送した。

 争いは終わることを知らない。否、世界中が知らないだけなのだろう。食料をめぐる争いや独立を目指す争いなど多岐に渡る。

 平和という言葉が好きな人種は、この異世界には居ない。むしろ、前世の日本を非難するようだがこの世界の過酷さを――残酷さを知らずには生きてはいけない。

 帝国との戦争を終えても、この世界はまだ平和では無い。平和を目指すには魔王を殺るしかない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 俺はジャップ――異世界から転移させられた元傭兵だ。そして、これからはこの世界のキルリーダーとなる者だ。それと一緒に、西之島基地の存在と頼れる仲間をこの世界に、宣伝していかなければない。

 嗚呼、はヨ。平和にならないか、楽しみやわ。

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