【毎度おおきに、1300PV達成です】数々の戦場を生き抜いてきた男達は、転移した異世界でも無双しています!

@12{アイニ}

1:Prologue コードネームJAP

 ここは中東のアフガン、一般人はアフガニスタンと正式名称で呼ぶが俺は兵士だ。

 バトルフィールド?ああ、チーターが蔓延るFPSゲームか。仮想現実じゃない本当の現実だ。ここは、……弱肉強食の戦場だ。

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 俺が配備された場所は、ジーク小隊という市街地戦を主とする小隊だ。は?お前の名前だと?戦場には名前なんて言うのは無い、あるのはコードネームだ。――コードネームはジャップ、日本生まれだからだ。

「おい、ジャップ。聞いたか?今度の作戦でゲリラどもを掃討しろ、だとよ。上の人間はココの過酷さを知らないのか?まったく、お手上げだぜ」

 俺に愚痴を言いに来て横に腰かけたのは、同期で同じ日本生まれのチェリーだ。

「ああ、聞いたよ」

「おいおい、何でそんなに冷たいのさ」

「ボーイズラブは御免だ」

「お、おい。そんなこと言われたら――」

 チェリーが口を尖らせて寄って来たので払いのけて、立ち上がった。

「チェリー、ここでふざけるのは辞めないか?」

「はい、はい。まったく、連れないな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 チェリーと知り合ったのは、アメリカのとある軍事学校の訓練時だ。そこで俺は、狙撃訓練時に百発百中という異常な数値を叩き出していた。

 今にして思えば、あの時知り合って居なかったら俺は英雄になれなかったのかもしれない。今から話していくのはそういう話だ。

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