(読まなくて良い)後漢の官位

※興味のある方だけどうぞ





後漢の官位



   ~文官~



上公 ―摂政―


 太傅  皇帝の師。臨時職。皇帝が若い場合にしばしば置かれる。


  俸給は万石と称し、月350石(約175人の食費)。

  金印紫綬  ※「親魏倭王」印と同等



三公 ―首相級―


 司徒  総理大臣 丞相とも。民政をつかさどる。

 太尉  軍事大臣 大司馬とも。軍事のトップだがほぼ名誉職化が進む。

 司空  法務大臣 御史大夫とも。本来は罪人と土木工事をつかさどる。

             (罪人が工事をするのでセット)

          検察や建設大臣が分離したため、国家の法や政策を立案する。


  俸給は万石と称し、月350石。金印紫綬。


九卿 ―大臣級―


 太常  神祇大臣

 光禄勲 官房長官

 衛尉  皇宮警察長

 太僕  交通大臣

 廷尉  検察長官

 大鴻臚 外務大臣

 宗正  宮内大臣

 大司農 経済産業大臣

 少府  林水産大臣

 執金吾 親衛師団長


  俸給は中二千石と称し、月180石(約90人の食費)。銀印青綬。




   ~武官~


将軍は常設されず。その都度それっぽい官位をつけて設置するため将軍号が多い。よって雑号将軍という。また常に兵を率いているわけではなく、名誉職的扱いもされる。


―元帥級― 三公(首相級)と同格とされる。


 大将軍  最高級の将軍。外戚のトップがなることが多い。

 驃騎将軍 序列第二位

 車騎将軍 序列第三位

 衛将軍  序列第四位


   俸給は万石と称し、月350石。金印紫綬。


―大将級― 九卿(大臣級)と同格とされる。


 前/後/左/右将軍 衛将軍より格下とされる。


   俸給は中二千石と称し、月180石。金印紫綬。


―中将級― 


 盪冠・奮武

 〇武、〇威将軍 この辺から称号が増えすぎて分からなくなる。

         偉さを都度確認しないといけない。

         星の数だけでわかる仕組みの優秀さよ。


   俸給は二千石と称し、月120石(約60人分の食費)。銀印青綬。



―少将級―


 中郎将  基本的な将軍位。

      複数任命時はこれに東西南北とか前後左右をつけたりする。

      功績によりゴテゴテと称号を付けて上位の将軍に昇進させる。



   俸給は比二千石と称し、月100石(約50人分の食費)。銀印青綬。





    ~地方官~


 州刺史   元は六百石で州郡の監察を行う。

       八月に諸郡を回り、年初めに首都で報告をする。

       牧と改名され二千石に昇格。総督。

 

 司隷校尉 首都圏である洛陽を含む司州(司隷)の刺史。


 郡太守/相 直轄の郡には太守、王族の藩国には相を置く。知事。  


   俸給は二千石と称し、月120石(約60人分の食費)。銀印青綬。

 




※続漢書 第二十四~第二十八 百官志

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