第139話
【わ、わかった…エイト、このまま手を握っててくれる?】
クイーンはエイトに伺うように聞くと
「うん、もちろん!頑張ってね」
エイトが見つめるなか、クイーンは母と同じ様に魔力を解放すると大きななった身体が縮んで行く!
「クイーン、出来てるよ!」
エイトが見つめる中カズキは慌ててまた服を取り出すとクイーンが人になると同時に上から被せた!
「セーフ…おい!ラネット!クイーン!いいかお前達は女なんだ、これから人間の前に出る時は必ず隠れて服を着ろよ」
「うむ、わかった」
「わかった」
クイーンがこくっと頷くと…
「クイーン…僕と同じくらいだったんだね!可愛い」
エイトは手を握ったままクイーンに笑いかけた。
「本当?ナナミより可愛い?」
クイーンが上目遣いにエイトを見つめると
「うーん…ナナミとは違う可愛さなんだよなぁ~でも本当に可愛いよ」
エイトはギュッとクイーンの両手を掴んだ。
クイーンは嬉しそうに頬を染めて尻尾をバシバシと地面に叩きつける。
「えっ!尻尾!?」
カズキはクイーンの後ろを見ると
「おい、クイーン…大事な尻尾が隠せてないぞ」
「えっ!?」
クイーンは慌てて後ろを確認すると
「あれ?」
「やはりまだ少し難しかったか…」
ラネットは苦笑してクイーンの尻尾を触るとスっと見えなくなる。
「見えなくしただけだ。触ればあるからな気をつけるんだよ」
「えっ?そうなの?」
エイトは気になってクイーンの尻尾があった所に手を伸ばすと確かに何かがある感触がある!
エイトは優しくなでなでと触ると…
「エイト…やっ…やめっ…て」
クイーンが顔を真っ赤にして悶えていた。
「エイト、やめてあげなさい。女性の体を無闇に触ってはいけません!」
カズキがそっと窘めるようにエイトの手を掴んだ。
「えっ?あっ!ご、ごめんね…もう触らないようにするね」
エイトがしゅんとしてクイーンに謝り頭を下げると
「エイトなら…別にまたいいよ」
クイーンは頬を染めながら目を逸らしてエイトに言うと
「そうなの?でも…次からは触る時は言うようにするね」
エイトの言葉にクイーンは次があると言う言葉に嬉しそうに頷いた。
「どうしよう…エイトがまるでホストの様に…」
カズキはエイトの将来が少し心配になってきた…
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