3ヶ月のアンスリウム
もつまろん
第1話 泥沼
諦めた。
高校を卒業後、家庭の金銭状況が厳しかった僕は、自宅から車で10分程度のところにある民間企業で製造社員として就職した。当時の僕には夢があった、航空整備士になりたかったのだ、だけど進学する余裕もなかった。どうにでもなれ、そんな状態で仕事を適当に決めた。
周りの友人は当然のように進学をし、SNSからは楽しそうに学校生活を送っている様子が伺えて、正直羨ましかった。「本来は僕もそっち側だったのかも」なんて大学生活を過ごす自分を想像したりもした。考えても虚しくなるだけだからすぐにその想像は掻き消した。
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