鶴一哭
【注釈】
訳「鶴がひと啼きした声が雪原の空高くまで鳴り響いた」
季語:雪原(冬)
「一哭」とはひとたび鳴くことを意味する。
「際まる」という言葉は存在しない。「際」には「もう少しで別の物になる、その物のすぐそば。すれすれのところ」という意味があり、それを動詞のように「際まる」とすることで「境界まで達していく」というような表現としている。
「空に際まりぬ」というのは、空高く達していき、空から宇宙(成層圏)に変わる境界のところまで届いたという情景を表すものである。
「際まる」を「極まる」とすると、このような物理的な移り変わりを表現することができない。
「一哭」「際まりぬ」という言葉遣いが、そこはかとない物悲しさを演出している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます