朝の食事



僕はコーヒーに 砂糖を入れて

煙草に火をつけ 輪っかを吹いた

君は僕には 目もくれないで

新聞を読む ふりをしている


ついたて代わりの 新聞越しに

偶然ちらっと 視線が合った

するとたちまち 君はそっけなく

顔をぷいっと 真横に向ける


君はまだすこし 怒っているね

僕はコーヒーを かき混ぜながら

はやく砂糖が 溶けないかしらと

気を長くして 待ち続けていた


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