かくれんぼ
幻惑の森に 逃げ隠れたか
いたずら好きの いとしい妖精
軽やかに歩く 後ろ姿は
私の
どんなにうまく 逃げたつもりでも
花の香りが 教えてくれる
色づく香りが 風に吹かれて
君の行方を 追いかけるから
茂みの袂に 隠れているのか
葉のざわめきは 君の衣擦れか
樹の枝の台に 座っているのか
鳥の鳴き声は 君の歌なのか
はしゃぐ小川に ひそんでいるのか
はねる水音は 君の戯れか
ヴィーナスの貝に 扮しているのか
かがやく真珠は 君のひとみか
いたぞ見つけたぞ いとしい妖精
私ははるばる やって来たのだ
ところで誰だい 君が睦んだり
キスしたりする そこの男は?
長いさすらいと あこがれの後で
君がくれたのは 一瞥だけだ
その眼差しが 私を咎めた
呼ばれもしないで 何をしに来たの?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます