プジョー暴行の報告書

報告

交通課のエミル ハメット巡査は浮かない表情でラシュマン マラハッド巡査部長のデスクがある部屋に昼間に幹線道路で起きた事故の報告書を提出しに入った。

ハメット「巡査部長、報告書が出来たのでお持ちしました」

マラハッド「うむ」

ハメット「被害者は2011年式プジョー 508、女性8歳です。容疑者は1993年式シボレー カマロ-Z、男性26歳です」

マラハッドの表情が曇った。

マラハッド「ハメット、君のその報告によると8歳の女の子に26歳の男が白昼堂々、講習の面前でカマを掘ったという事だな」

ハメット「巡査部長の仰られる通りです。容疑者はスピードを落とさずに突っ込んだ模様であります。ブレーキ痕が認められませんでした。容疑者の排気量から考えますと高速ピストンで突っ込んだのは間違いないように思われます。被害者のマフラーには裂傷の跡が確認されました」

マラハッドは眉根を寄せて問い返した。

マラハッド「何、すると男はマフラーを拡張させる何らかの潤滑油も使わずに女の子のマフラーにカマを掘ったという事なのか」

ハメットが真剣な顔で答えた。

ハメット「容疑者の供述調書では『昼間からマフラーをおおっぴろげに露出して走ってる女が悪いんだろ。ほら、昔からよく言うだろ。穴があったら挿れたいって』と悪びれもせずに述べています。由々しき発言です。マフラーを隠して走行すると排気ガスが車内に入り運転手は一酸化炭素中毒で亡くなってしまいます。巡査部長、これは補足ですが容疑者のフロント部分の損傷が激しくそこから大量のエンジンオイルが吹き出した為にそれが潤滑油になったと思われます」

マラハッド「そうか。それがせめてもの救いかもしれんな。しかし、マフラーをもう少し目立たんように両親は注意出来なかったのか」

ハメット「両親は既に廃車になってスクラップ置き場だそうです」

マラハッド「そうか。可愛そうな子だな。女の子にはカウンセリングを付けて手厚くケアするように。すると、容疑者の罪は婦女暴行、強姦、強制わいせつ、未成年への淫行、公然わいせつという事でいいんだな。全部併せると極刑でスクラップ行きだな、其奴は」

ハメット「はい、既にボディの損傷は激しくスクラップ状態ですが…」

ハメットはそう言って苦笑した。

マラハッドはデスクから部屋の入口に向かい扉をロックした。

そして、マラハッドはハメットに命じた。

マラハッド「ズボンを下ろしてデスクに手をついて四つん這いになるんだ」

ハメットは頬を赤らめ言われるがままにお尻を突き出し目をとろんとさせた。

ハメット「巡査部長、ワセリンはお持ちで…」

マラハッド「うむ。まだ人がいるから声は漏らすなよ、エミル」

マラハッドは上着のポケットからワセリンを取り出しベルトを緩めながら小声で言った。

ハメット「巡査部長、昇進の件お願いします」

マラハッドは尻を撫で回しながら無言で頷いた…