#呟怖 1分で不吉な予感【まとめ】
沙猫対流
先客
私がそのバーに行くといつも先客がいる。黒スーツの痩せ男だ。いつも一番奥の席で、小皿料理を楽しんでいる。
何の料理か気になって仕方ない。
ある時、手洗のついでに、通り過ぎ様に皿を覗いた。
焼けてひび割れた骨だった。長さの違う箸で口に運び、コリコリと噛み砕いている。
「お前もいるかい」
男が此方を見もせず笑った。
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