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    ごきげんよう、哀しみと切なさに彩られた、けれどとても優しく力強い物語でした。

    初めて投稿した物語に、初めて感想を頂けたときの驚きと喜びは未だに忘れることが出来ません。
    それが主人公のように、常に閉塞感を抱えて、明日を見失いがちになっている若者なら、尚のこと、それに支えられるのだろうなと、思います。
    そんな彼女に、貴女の居場所はここだよ、貴女の明日はあっちだよと優しく温かく指し示してくれた彼に恋するのは必然なのかもしれません。
    けれど、それをいつも胸の奥に抱き続けて、その想いを明日への道を照らす灯りとしてしっかりと、力強く歩みを進めてきた彼女の想いの深さはどれほどの哀しみを纏っていたのか、それを記者会見で静かに語る彼女の姿がまるで脳裏に浮かぶようで、思わず涙を零してしまいました。
    彼女の幸せは、常に彼と共に在り、彼は遂に彼女の隣に立たないという絶望が明日の彼女の幸せになることもあるのかと思うと、これはもう恋じゃなくて愛なのだろうなと、ふと、思いました。
    素敵な作品を、ありがとうございました。

    作者からの返信

    ごきげんよう、いつも読んでくださってありがとうございます。

    ヘミングウェイに影響を受けましてこんな話を。ちょうど純粋な恋愛ものを書いてみたかったので。
    クルミのブローチ、実は実物を持ってます。いい思い出がありましてね。今回はそれをちょっと切り出してみました。
    「SNS上の恋はあり?」っていうアンケートを事前にTwitterでとったりして。「あり」派が6割くらい。時代は変わってますね。
    本作も愛でてくださってありがとうございました。本当に感謝でいっぱいです。