2. 長雨
甘い空気に輪郭が解ける
つめたい机に頬をつけて
落ち続ける白い線を眺めた
もういいかい、と問う声はない
ぬるくなった紅茶に
口をつけて溜め息
遠くで交わされた会話の音も
BGMに掻き消される
重たい目蓋を下ろして
光を遮った
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