男装しながら登校する女子のスクールライフがヤバすぎた。
妖怪
第一話:兄さんの代わりなんて無理!!!!
私は
『ピロロロロロロロ‥‥♪』
スカートの右ポケットから聞き覚えのあるBGMが流れてきた。
「‥‥?‥‥こんな時間に母さんから電話来るのレアだな‥‥」
そんな事を言いながら渋々電話に出た。今は学校帰りなのだ。
「もしもし?母さん?」
曇り空を見上げながら私は言った。しかし、母さんの声は震えていてスマホを持っている手も震えているように感じた。
『もしもし!?千景よね!?早くこっちに来て!!!』
母さんは怒鳴りつけるように大声で叫んできた。私は思わず手からスマホを落としそうになった。
しかしおかしい。こんなに必死な母さんは初めてだ。
「待って、母さん落ち着いて。何があったの?」
私は冷静にそう答えた。しかし母の感情はそのままだ。ハァハァと息を切らしながら、深呼吸すらできていない。
『‥‥‥
「真琴お兄がどうかしたの?」
『__‥‥‥真琴が‥‥コ○ナにかかったのよ‥‥!!!』
____30分後___‥‥
「真琴お兄!!!」
私は息を切らし、汗を流して真琴のもとへ___‥‥病室へ叫んだ。
「‥‥__!‥‥千景?__‥‥」
兄の声を聞き、私は一瞬安心しまた不安へと戻った。
「大丈夫なの!?」
「‥‥あぁ‥‥大丈夫だ‥‥‥」
ここまで私が必死なのはいつ以来なのだろう。でも今そんなことはどうでもいい。兄がコ○ナにかかったのだから!!
私の兄、
「千景‥‥」
「何!?‥‥何!?‥‥真琴お兄!?」
ボロボロと頬を流れる涙が、止まらない。顔まで歪んで、顔がグシャグシャになっている。
「お願いが‥あるんだ‥‥」
少し間を持って言葉を発する兄。私は何でもする!と答えた。
「学校に行ってくれないか‥‥?‥‥俺の‥‥代わりに‥‥」
「__は?」
「そうしないと‥‥」
「__退学なんだ______‥」
「え‥‥‥」
私は「え」という言葉しか頭に浮かばなかった。兄は、「よろしく頼む‥‥」と言っている。
「え”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”!?」
私の声が病室に響いた。
そして兄は、声を気にせずすぅっと眠ってしまった‥‥
予告:さてこのあと、ハチャメチャスクールライフが始まります。千景は無事、学校初日を通り過ごせるのか!?
次回:私女子なんだけど(怒)
お楽しみに!
「他人事だな(#^ω^)(千景)」
作者からのコメント:ちょっと思ったんだけど、コ○ナって書くと衝撃的シーンとか感動シーンとかムードぶっ壊れるよね( ー`дー´)キリッ
僕の小説を見ていただきありがとうございます!僕(妖怪/youkkai-yuiki)は他の小説も出しているので暇な方は見てください!
「宣伝すな!(# ゚Д゚)(千景)」
投稿がんばります!
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