第33話 英地

『ここはどこだ』


リュウトは周りの状況に少し困惑した。


「英地だ。英気により創り出した仮想世界だ」


『そんな芸当も可能なのか』


リュウトは納得する。


「この世界じゃ俺の身体能力はエグいぞ?んじゃ殺るか」


ガデルは剣を2本構える。


地面に刺さっていた剣が浮き出し、リュウトに刃を向ける。


『まさか地面の剣まで操ることができるとは』


『こいつぁ危険だ。本気で行かねえとな』


リュウトも禍々しい剣を構える。


その瞬間お互いの姿は消え、剣がぶつかる音があたりに響きわたった。

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