第7話 王都に向かっている途中で古代龍を倒したんだが?

この街ともお別れか。

俺は早速次の日からこの街を出た。

王都までは歩いて行こうと思う。1ヶ月くらいはかかる予定だ。

だが、歩きながら強い魔獣と戦ったりしてレベルを上げたい。


「強い魔獣、出てこないかな。」


そう思っていると。


『グギャギャ』


ゴブリンが出てきた。

……雑魚か。

俺はステータスで殴り、瞬殺した。


「雑魚はお呼びじゃないんだよな。」


それから、会う魔獣たちは「コバルト」や「オーク」、「ゴブリン」などの、雑魚しか現れなかった。


「ここの森の魔獣、弱すぎだろ。馬車で行ったほうが良かったかな。」


すると白い何かが上空を飛んでいた。


「何だあれ?ドラゴン?」


姿形はドラゴンだった。だが白いドラゴンなんて聞いたこともなかった。


「行ってみるか。」



白いドラゴンが向かった方向に俺は進んでいた。


「どこだ?」


そして、その方向に進むこと20分ほど。


「…見つけた。」


そこには、綺麗な白いドラゴンが居た。

俺はそのドラゴンの前に出て


「経験値になれ。」


と言った。

すると普通は喋れないドラゴンが


『…下等種族が…我を経験値になれと命令だと?烏滸がましいぞ。部を弁えろ。』


綺麗な透き通った声で喋りだした。


「お前はドラゴンか…?」


『冥土の土産だ。我は最強の龍の一角、『古代龍』エンシェントドラゴン様だ。』


エンシェントドラゴン…神話に出てくる龍だ。


「ならたくさん経験値は持ってるな?倒してやる。」


『倒せるものなら倒してみろ!』


そう言うと翼を羽ばたかせ、古代龍は天高くに舞い上がった。

俺も負けじとその場で飛んだ。

そして肉弾戦に持ち込んだ。


「っ!はぁっ!」


だが拳は届かない。


『弱いわ人間!』


そう言い地面に俺を叩きつけようと尻尾を振りかざし、


『死ね!地獄で我に喧嘩を売ったことを後悔しろ!』


古代龍の尻尾は俺を捉えていた。だが、


バチィィィ!


突如雷電が起き、古代龍は


『ガァァァァァ!!!!』


断末魔を上げ地面に落ちた。


「……スキルは効いたみたいだな。」


賭けだった。スキルが効かなかったら即死耐性で耐えて逃げようと思っていたのだ。


「俺の圧勝だったな?古代龍。人間を侮るなよ。地獄で俺に喧嘩を売られたことを後悔しろ。」


そう言い俺はステータスを開いた。


──ステータス──

・テツト 17

レベル254

滅・スキル 絶対に勝てない Lv4

・即死耐性 ・体力看破 ・経験値5倍

称号 絶対に勝てないもの 理不尽を打ち破りし者 古代龍を討伐し者


体力.36000/36000

筋力.28000

防御力.14000

脚力.11000

魔力.36000/36000



うぉぉぉ、めっちゃ上がってる。新しいパッシブスキルもか…


パッシブスキル

・体力看破:相手の体力が見れる。

・経験値5倍:このスキルで生き物を倒したときに入る経験値が5倍になる。


両方化物でしたぁぁ!

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