僕と天使の終幕のはじまり、はじまり

緋島礼桜

忘れられた物語









嘗て―――


この世界には天使が存在していた



しかし、天使を異形と見た人間はやがて、天使と争いを起こす―――




長く、両者に多大な被害を残した争いは、人間の勝利で終わった。




人間はそうして、全ての天使を世界から消滅させた。





それが過ちだとは、気付かずに――――。






~中略~






老人、子供、男女も関係なく天使たちはその異形な姿のせいで、人間たちに焼かれた。



これで終わった。



人間たちはそう思った。



だが、身を焼かれ灰となった天使たちはその姿になってもなお、人間に立ち向かおうとした。




それは、この世界を憎しみ、人間を恨むがために生まれた⁠呪い⁠だった。


⁠呪⁠いとなった灰は人間を襲おうとした。





恐れた人間たちは、⁠呪⁠いをとある壷に封印したという。








封印された天使の⁠呪⁠いは人間や世界を襲うことはなかった。




だが、その封印がその後どうなったのかは誰も知らない。










何故なら、それは最早九千年も昔の話であるからだ。




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