ごめん

砂時計落ちるを忘れ埃吹く明後日に渡す仮の想いを


宛名だけ書かれたハガキ数かぞえ増える明日を抱いて長月


箒草ほうきぐさ肺に満たせば野の道に倒れて眠る野になればいい


窓枠に肘を並べて射程距離砂場を歩く君捕まえる


朝にグレー当たった傘は上を向くごめん以外を含ませて去る


粉薬開いてわかる色は白ではなくてどこにでも無い色


欠ける月ハートを2つ横歩き私はひとりで飽きもせず


水銀灯驚き迎える肌寒さ耳澄まして校歌の後先

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