蝕む

教室は息からにして満ちる闇君追う指がそらに並ぶの


噂光るフォント羅列するたった今私的戦国の行方


工事現場に落ちた手袋へ近づくそれは鏡であったわけで


落ち葉鳴る耳の奥に寒さ拾う夕焼け泣いて湧く病あり


レシートの墓山はかやま登る22時骨まで溶かす魅惑の泡玉


いまいちな新作スイーツと言われたその子もあの子も爪から涙


取り柄には程遠い31文字横になった日焼け止め蹴る


頼りない免疫抱え生きているむしばむを君のせいに出来たら

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る