エッセイなら任せろ!~ぴったり10,000字の宇部ッセイ~

宇部 松清

いつものぐだぐだ導入

 皆さん初めまして。


 有難いことに初めましてじゃない人もいるかもしれませんが、ここはちょっと初々しさを出しておいた方が吉な気がするので、初めましての姿勢で突き進みます、宇部うべ松清まつきよです。二児の母、アラフォーです。好きなものは旦那と我が子達と三度の飯。あとそれからカフェオレとピスタチオ系のお菓子。それと最近の推しは――、ってそれはまぁ良いです。

 ざっくり自己紹介を終えたところで、さっそく本題に入ろうかと思います。


 ここで初めましてじゃない方は相当驚かれたのではないでしょうか。


 何せこの私、毎日連載している方のエッセイ(URL貼るのめんどくさい)でも、小説でも、とにかく前置きが長いことで有名でして、スパッと本題に入ることなんて稀なのです。いますぐにでも本題に入らないと首輪に取り付けられた爆弾が爆発する、といった危機的状況でもなければ、まず書きません。もういまのこのくだりが雄弁に語ってますよね。脱線、余談、寄り道大好き。あっちへふらふらこっちへふらふら、それが私の執筆スタイルなものですから、もうほんとのんびりまったり読んでいただければな、って。


 さて、そんな私ですが、旦那と子ども達と三度の飯の次の次の次の次のくらいに好きなものがホラー映画だったりします。いや、次の次の次の次の次の次の……ちょっとそろそろ突っ込んでもらえませんかね。とにかくまぁ、割と好きなんです、ホラー映画が。刺激を求めてるんですかね。知りませんけど。案外自分のことってわからないものです。


 それでですね、普段は私、パートで働いておりまして、まぁ何でも売っている(案外何でもは売っていない)小売店の売り場担当でございます。

 その任されている売り場というのが、金物(ねじ釘、針金、戸車や蝶番、とにかく金属系のもの)と工具(ペンチとかニッパーとか、あと電動工具)、そして補修(接着剤や両面テープ、コーキングやセメント類など)、塗料(ペンキや刷毛)なんですね。けれども、何か似てるじゃん? みたいなノリで電動刈払機やチェーンソーなんていうものまで「ついでに管理頼むわ!」と丸投げされていたりします。


 何も似てねぇよ! 電動ってだけだろ! と何度も訴えたのですが、いかんせん、リアルの世界ではなかなかのコミュ障ということもあり、「まぁまぁ宇部さん、新しい人が入るまでだから。ね?」と丸め込まれて現在に至ります。


 

 それで、そう、入荷したチェーンソーをですね、お店に出していた時のことです。家電とか電動工具って箱のまま陳列してもなかなか売れないんですよ。やっぱり展示見本がないと。なので、その展示見本まで売れてしまったりすると、また新しく箱から出して陳列しないといけないのです。


 そんなこんなで、展示見本用に箱から出したチェーンソー(刃の部分にはちゃんとカバーをつけています)を持ってですね、売り場を歩いておりますと、ふと、こんなことを考えるわけです。


「チェーンソーを持った私の姿を見て、一体どれだけの人が『あの人、ジェイソンみたい』って思っただろうか」


 って。


 わかります? ジェイソン。私は親しみを込めて『ジェイソンさん』とお呼びしておりますが、そう、かの有名なホラー映画『13日の金曜日』に登場するホッケーマスクの殺人鬼ですよ。


 私ね、思うんですよ。

 彼ほど有名な、けれども誤解されまくっている殺人鬼っていないんじゃないのかな、って。

 

 というわけでこのエッセイでは、「名前くらいは知ってるし、何ならヴィジュアルも知ってるんだけど、意外とちゃんと知られていないクリスタルレイクキャンプ場の殺人鬼、ジェイソン・ボーヒーズ」について語りたいと思います。


 なので、映画そのもののネタバレもありますので、この導入だけでなんか興味持っちゃったので、これから見ます! という方はここでお別れで大丈夫です。私の目的はこのエッセイを読んでもらうことじゃない! 映画を見て(見なくても良いけど)彼の真の姿を知ってもらうことなんだ! その際にはぜひコメント欄でも、ハートを押すのが嫌なら適当な近況ノートにでも感想などを書いてもらえると嬉しいです。


 なので、


「ホラー映画なんてこの先も絶対見ないから大丈夫」

「ホラーには興味ないけど、ジェイソンさんの真の姿とやらには興味がある」

「いつかは見るかもしれないけど、心臓が弱いので、ある程度ネタバレで耐性をつけてから臨みたい」

「普段からネタバレサイトをチェックしてから映画を見る派です」

「もういっそこのエッセイだけで映画を見た気になってどや顔したい」

「既に別のエッセイで履修済みである(なのに読みに来てくださってありがとうございます!)」


 みたいな方だけ読んでもらえればな、って。

 

 忠告しましたからね?

 最後まで読んで「こんなにネタバレされるとは思わなかったです!」って怒らないでください。やめて、石を投げないで。


 

 というわけで、さんざん予防線を張りましたから。

 では、次話から早速書いていくぜ!

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