私もてますがナニか?

みゆたろ

第1話 妙案

私、長沢洋子。

現在25才。現在独身。

お嬢様育ちとかそう言う訳ではない。

実家は普通に生活していけるくらいの余裕はあるが、普段から貧乏を絵に書いたような暮らし振りだ。


だが、自分でこう言うのも何だけど、私はもてる、、モテすぎる、、。

ーーなぜか?は、当人すら分からないが、それは自他共に認める事実だった。


これまで何十人と言う人に、告白もされたが、どれも好みではない。

一つ一つ断っていく事に、気が滅入ってしまいそうなくらい心が疲れる。

正直、好みと言うものも、タイプと言うものもまるでわからない。


告白される度、その都度、私は断ってきた。

断る理由を考えるのももう、憂鬱でしかなかった。

そろそろ30才になろうとしている今、私はそろそろ決断をしなければいけないと思い始めていた。


ーーそうだ。


ふと妙案が脳裏に浮かぶ。

私の人生をそれに賭けてみようと思った。


私のツイッターや、フェイスブック、そしてインスタグラム。

それらはそこそこの読者数を持っている。

この一大イベントをこなすには、十分足りるだろう。


問題は、いつ、その勝負をしかけるか。

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