9. 分岐世界

全てを吐き捨てようとは思わない

眠る夢の淵から覗く


まだ高校生の何も知らない私は

誰もいない瓦礫だらけの

あの日降りなかった浜で

今でも笑っているのでしょうか


熱い突風と焼け付くような日差し

遠い日の郷愁を呼び覚ます


思い返すこともなかったけれど

二度と見ることもないと思えば

心に波風の1つや2つ立つでしょう


何か知っていたら、

何か変わっていたのでしょうか?

私は変わらずにいられたでしょうか

どこで違えたのかもわからないまま

今日もまた間違いを犯すのでしょう

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