詩集 insanity indigo

清水ハイネ

1. 理由不明

時間を止めて、見上げた

淀んだ空から暗く降り注いだ雨に

傘を仕舞って


嘘、本当、嘘、嘘。

何を思えば正しいのか、

地図を失くして右往左往


ノイズまみれのヘッドホンに泣いた

消えた電気の先にどうしてか

あなたがいるような気がして

(十中八九気のせいで)

音の無い、無関心という優しさ

気付かないふりをしたふり

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