第13話 修行
俺はわかったんだ。俺は実力不足なんだ。次、また闇の刺客を送られてきたら陽火や自分の身を守れないかもしれない。
ならやることは一つ。修行だ!
幸いにも俺はまだ中2だ。中3になってから頑張ればいいだろう。
よし旅に出よう。
「え、兄さん旅に出るんですか…?どうしてですか!?」
「強くなりたいんだ。俺は。」
「だからって旅に出る必要なんてないじゃないですか!」
「すまない…」
俺は家を出た。
──???──
ここなら人もいないし集中して修行できるな。
「【月華】!」
よし、ちゃんと出る。
次だ!
………………一通り終わったな。
修行を始めよう。
次の日から俺の修行は始まった。
朝は起きてすぐに腹筋500回と腕立て伏せ200回。山を走り、岩を飛び移る。昼は野生動物を狩る。そして、瞑想。夜は何故か眠くなく、ムーンとして動けた。そのときはほんとに力が湧いてくる。
それをずっと繰り返していた。
──半年後──
修行を始めてから半年が経った。
そろそろ帰ろうかな。
よし、行くか。
そこらじゅうがボコボコになった岩山に1礼。
(…今までありがとう)
よし!行くか!!
下山中も修行を忘れない。瞑想をしながら歩く。1歩1歩を重く。
瞑想を続けていると、気配で何があるかわかるようになるし集中力も上がった。
「おっ!そろそろ見えてくるんじゃないのか。」
………何だこれは…
俺は膝をついた。絶望したのだ。
そこには俺が今まで住んでいた街が…
無かったのだ。
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