第10話 進化
最高火力でも傷一つ付けれないのか……
そしてここから出るには…やつを殺すだけ…
だがやつの前には『ガードタートル』が……
……欠伸なんかしてやがるあいつ。馬鹿にしてんのか…?
あぁぁぁ!なんか腹立ってきた!
「どうしたのです?もう何もないんですか?」
バコルとかいう野郎もムカつくし。
横で騒いでいる異形どももうるさくて堪らねぇぞ。
そうだ。
「【月の
俺が唱えると、
先端が鋭い雨のような物が大量に降ってきた。
それにはさすがの男も、
「な、何だこれはァァ!?」
『グギァァァァァァァァァアアアアア!』
などの異形達の断末魔。
周りにいた異形はほとんどが死んだか瀕死状態だった。
「す、凄い…」
隣の陽火は感動していた。
「ようし!決まったぁ!」
そして肝心の『ガードタートル』はというと、
『ギュルゥ…』
と瀕死だ。
「流石の亀さんも数の暴力には勝てなかったようだな?」
ニヤけてみせる
「ぐっぬ!そんな技があったのか!?」
「あったりめぇだろ?殲滅技だからな。」
そうなのだ。殲滅大事なのだ。敵が大量に居るなら削るんだよ。
さてと、片付いたとこだし早くこいつを殺して、
「【
ん?なんだ?
って!あいつ自分に向かって使いやがった!
そして奴の体は膨らみ…
とんでもない筋肉。とんでもないデカさ。原型すら留めていない化物の顔。とにかく強そうだ。
「な、何だこいつ……」
「ひっ…!!」
陽火は怖がり、俺はビビる。
絶体絶命じゃねえか。
「くっ!【
光が差し爆発する。
だが当たり前とばかりに無傷。
「こんなのどうすりゃいいんだよ!?」
『ギャッギャッギャッ!オレヲ、殺スノワ不カノウだ!!』
高笑いしている元バコル。
そして元バコルが俺達に腕を振るった。
陽火を抱え避ける。だが、
ズドドドドドドドドドォン!!
と、地面は抉れていき、横に飛んだ俺達は風圧で飛ばされた。
「ぐぬっ!」
「きゃっ!」
そして壁に当たる。
「ガホッ…あんなんありかよ…勝てる気がしねえぞ……」
だが俺は陽火を見て腹を括る。
「陽火は危ないからここに居てくれ。」
「!?行っちゃだめ!死んじゃう!」
「何もしなかったら二人とも死ぬんだぞ!戦える俺が戦わないと!」
「そ、それはそうですけど…」
「……絶対に勝つからな。」
そう言い残し俺は戦場に出向いた。
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