第10回 ブロッサムのキャラクター(超存在編2 シリウス)
連載中の作品「ブロッサム:エクスプロージョン」に関する記事です。
東京編「a Dazzling Storm」が完結し、超存在シリウスの情報をたくさん出すことができました。今回はそれを補足する超存在シリウス情報の特集回です。
※「a Dazzling Storm」までのネタバレがあるのでご注意ください!※
シリウス(神核)
ある少女のDNAとクラスターコア由来の情報構造体を融合させひとつの細胞とした新生物、その高密度結晶体のコア。SLD。自然細胞と違って無限に分裂してしまうため、過剰な増殖を抑制するプログラムを組み込まれて厳しい管理状態に置かれていた。
敵生物の母星で大量の姉妹細胞を浴び、制御不能な巨大生物と化した。神核の機能が制限されていたのが仇になり、膨大な数の細胞を統率できなかった。暴走を止めることはできず、神核の意識は細胞の海に沈んだ。
その後、流れ着いたブロッサムアースで重い制限を受け、なおかつカウンターが出現したことで不完全ながら制御状態を取り戻した。
カウンター因子を使ってついに神核を縛る抑制プログラムを破壊すると、今度こそ暴走から解き放たれた完璧な超存在に進化した。
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シリウスの姿の元となった少女。アドウェナで戦っていた時の年齢は一七~九歳くらい。逆算すると、こまどりと出会った数年前はまだ中学生か高校一年くらい。ブロッサムアース時点ではすでに故人なのか、それともその魂がシリウスの中に残っているのか、誰にもわからない。
シリウスの底しれぬイメージを優先したかったので、同じ姿を持つ少女に現実感のある名前を与えることは結局しなかった(名前の候補は存在していた)。
彼女が夢に思っていた「ツインタワービルでのライブ」は、現代でいうドーム公演くらいの夢。アイドルユニットに所属していたかどうか特に設定はないが、口ぶりからするとソロで立とうとしていた様子。千メートル超(イラスト参考)のビル屋上のオープンスタジアムはなかなか攻めた場所だが、西暦二二〇〇年以降では普通なのかもしれない。
「シリウスのお姉ちゃん」のような印象の人物にしたかったが、本編ではそんな描写ができるほど意思疎通は描くことができなかった。シリウスが人間らしい情緒を育成できたのはこの少女とこまどりの存在が大きく、口調もその中間といった感じ。いわば両親と言える二人なのかもしれない。
こまどり
パイロットになる前、これといって例の「少女」のファンだったというわけではなく、名前を知っている程度だった。ツインタワービルの一件で姿が目に焼き付き、熱に浮かされたようにその後を追った。非武装での飛行訓練中に実家が生物に襲われるのを見てしまう話を考えていたが、尺の都合などでカットした。
現在のシリウスは空中戦での攻撃手段が豊富で、例えば鱗を誘導兵器のように飛ばすことができる。こういった武器を扱う技能は記憶を覗き見していたこまどりの操縦を参考にしている。感覚共有によってシリウスと幽子的に深いつながりを得ていたこまどりの魂は最後の瞬間に神核に取り込まれたかもしれず、「少女」ともどもシリウスコアの深いところにいまだ存在する可能性は残されている。
宇宙艦隊
シリウス銀河には生物と戦う宇宙艦隊が存在した。人類がワープ航法を開発したことによって太陽系内には輸送船が数多く運行しており、その技術がこの艦隊にも活かされた。建造の資源も十分だったため、短期間で怪物に対応できるだけの勢力を形成できた。
艦隊で使われていた技術は全て神核に取り込まれ、シリウスの神核機能として残っている。
空母アドウェナ・アウィス/アウィス・イグネア
それぞれ「渡り鳥」「火の鳥」を意味するラテン語から名付けられた宇宙空母。多国籍軍である宇宙軍の兵器は主にラテン語から命名される習慣があった(例外もある)。
劇中に登場するのはこの二隻のみだが、空母は他にも存在していた。この二隻は戦争初期に民間輸送船を改造して建造された古い艦だが、決戦時までには大幅な近代化監修を受けていた。
戦争が進むにつれ駆逐艦によるUAV運用や長距離ミサイル攻撃が主体になっていき、空母というカテゴリー自体が旧式化した。戦争後期の空母の任務はもっぱら大型艦を襲ってくる小型の敵を艦載機で露払いすることであった。しかし対応できる任務の幅が広く融通がきくため、現場での信頼は厚かった。
元が輸送船として設計されていたこともあり、艦隊で最も優れたワープ航法システムを搭載していた。それは現在のシリウスの神核機能「ウェズン」として取り込まれている。
旗艦アウレア・イッラ
「黄金郷」の名を持つ通信艦。サイズ的には巡洋艦クラス。駆逐艦など小型の艦艇のユニットの換装を行える設備を艦後方部に持っている。換装はユニットごと交換するため非常に簡単で、最短数分で行える。
強力な通信機能のほか、前面に大型のエネルギーシールドを持ち鉄壁の防御を展開することができる。
フェブリス級駆逐艦
開戦後はじめて戦闘用に開発された艦。シンプルな艦型をした量産艦で、中央部をごっそり入れ替えることで様々な役割を果たすことができる。UAV(無人航空機)や長距離ミサイルを満載しての波状攻撃が強力だった。
運用は少人数ですみ、資源が豊富なシリウス銀河の地球では最も合理的な兵器だった。数が多いことを利用し、乗員退避後にリモートコントロールでの自爆攻撃も可能であった。
母星への攻撃では、深部へ侵入しての爆破という任務の特性から空母航空隊に主役を譲った。最終決戦に向け合流したのはフェブリス、アエストゥス、トニトルス、ウンブラ、スピラス、ディニ。それぞれ、熱、波、雷、影、岩礁、渦を意味する言葉で、地形や自然現象から名前をつける習慣があることがわかる。後者二つはギリシャ語でほかはラテン語。
巨大砲艦ミルザム
通称蒸発砲。惑星を貫通する威力を持つ巨大兵器。大きすぎて地球の軌道上から動かすのが困難で、防衛用に置かれていた。これを腐らせない苦肉の策として、軌道上艦隊へのエネルギー補給を行うタンカーとして運用されることもあった。
急激に軍拡を余儀なくされた地球では大型防衛兵器の建造計画が乱立した。この艦も「もし敵が超巨大な生物や大規模艦隊を投入してきたら?」を想定した被害妄想的な兵器ではあったが、まさかの必要な事態となった。
ただ撃っても凄まじい火力であらゆる敵を蒸発させられる兵器だが、マーカーを設置した場所に向けて数センチの範囲に全火力を集中させるという人類史上最も繊細な狙撃を行う性能を持っていた。命中できた場合、未完成のクラスターコアならば破壊できた可能性がある。機能を吸収したシリウスの超存在としての力も合わせると、ターゲットが存在する過去の根拠までも狙って破壊することができる超常兵器と化す。
まとめ
シリウスは、こういった過去の出来事を吸収して成長した超存在である。先端技術を生物的に再現したこの完全存在は、メテオと互角に戦うことができる数少ない超存在の一人である。
(シリウスまとめ・終わり)
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