第46話 仕方ない。

呆気にとられてる彼両親と彼、

&彼女を残し一流料亭を

熊ちゃんの包みを

ぶら下げて出て来た。



後ろから、一朗太が

追いかけて来たからバス亭で

来たバスに飛び乗った。



次のバス亭でバスが止まった時

すぐ降りた。だって、

今になって涙が出て来たから‥


どこかわからない公園で、

ジュースを買い公園の

長椅子に座り

サンドイッチを食べた。

市販のサンドイッチに比べ

噛みごたえがあったが不味くは

なかった。


「やればできるじゃん。」

自分を誉めたその後は


夜まで暇つぶしした。

ぶらぶらと商店街を歩いたり

本屋さんによったり

大型電気店のマッサージ器で

ウトウトしたり

、映画を見たり。




映画の内容も分からない。



携帯が振るえるのに気づいて開くと

一朗太から、沢山きていた。

見るつもりもなく、着拒!


「もう関係なくない?

 何の用だよ。‥」



夜遅くマンションについた。


何故か、一朗太を探す自分に

嫌気もさした。

辛いけど、乗り越えるしかない。



風呂に入り髪を乾かす。

ふと一朗太が来る気がしたり、

窓辺のカーテンを開けたりして

彼を待つ自分もいる。



あんな態度をとって

彼の両親に嫌われた。

もう彼との未来は無い!!

彼の母親や、父親のあきれた顔が

目をつむると浮かんできた。



彼の戸籍を元の綺麗な物に

戻したいと



言われた。



それに関しては罪悪感もある。

それに関しては大賛成。

それは法律に従うつもり。



その日は静かに早めにねた。

嫌な日は早く終わりたい。



一朗太は、美奈の部屋の灯りが消

えるのを確かめると静かに車を

走らせた。






「一朗太さん?あの方は‥。」


「僕の妻にしたい人です。」


    「えっ!?」

「すみません京香さん。

 あの跳ねっ返りが

たまらないのです。

 愛しいのです。

 

 僕は、信用を失った。

 彼女を二度と手に入れられないの

なら

 ‥」



「 京香さん、僕はあなたと添い

遂げる気持ちはありません。」


京香は驚いた顔をしたが、あの時

様子の変わった一朗太が別人

のようで…

京香も怖く思えた。



一朗太は、ホテル前で彼女を

おろすと美奈を探し回った。


ずっと、ずっと、

彼女のサンドイッチは勿論食べる

つもりだった。料理をしなかった

彼女が僕の為に作ってくれてた

のには驚いた。


嘘をついた訳でもない。

約束通り2人で合ってはいない。

父の会社の山田壮太も江崎もいた。


会食には両親も来る約束だった。

俺は美奈との約束は破ってはいない。

俺は嘘付きじゃない。


それを、それだけは言いたいんだ。






バリバリと煎餅‪🍘‬を噛み砕き

ながら美奈は泣いていた。

冬の計画はたくさんあった。

一朗太と、冬キャンプ

一朗太と、ハウステン○○の

カウントダウン

一朗太と、海へのドライブ

一朗太と、暖かい温泉旅行


ぜんぶパーだ…。


すっかり夏の予定が全部空

になった。

 

文字で埋もれた置き型カレンダー

今はゴミ 


あーぁと美奈は頭の後ろで

腕を組ゴロン

 

 「ま、いいか!」


You TUB○の五分で眠れる

と言う音楽を聞きながら

速攻で眠ってしまった。



もう、なんでもいいやぁ

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