第40話 いーかげんにして

「ダメだ!

 美奈を取り戻す。

 新しい車で買い物とかドライブ

とか美奈と出かけたいんだ。

 助手席に乗って欲しい。」



 一朗太は、結局、美奈の好きな

 経の、黄色いナンバーを買った。



 形が四角でかわいい白。

 大学の教授が経の可愛い白?

 然もウサギのステッカーつき?

 ネコタンの座布団?


そのうちチャイルドシートが付くん

じゃないかと噂されている。



それから9月になった。


9月28日


膨大な雨が降り始め

日本列島を梅雨前線が

広がりスッポリと覆っていた。


大雨の日学校の送りも一朗太が

やってくれている。

一郎太と美奈はまだ別々に

住んでいた。

短い新婚生活は終わったけど今は

恋人同士の期間中。


昼休み一朗太からメールがきた。



「今日から大阪の実家にかえる。

 日曜日の夜帰るからな。」



    「ほーい。」



明日は一朗太の誕プレを買いに行く

予定。



然もこの専門学校の仲好しで、

花音、志乃、サツキと四人で!

偶然私達の彼様達は

9月後半から10月頭の

お誕生日ナノダ‥。



せっかくだから土日使って

4人で遊びに行く!!

皆がいきたがっていた

大阪の●SJに行くことが決定した。




美奈はそこで誕プレを買おうと

ワクワクしている。



新幹線にのりタクシーに乗り換え

US○についた。



アトラクションを楽しみ

おいしいものをたらふくたべて、

大阪のホテルに行こうとしたとき

見慣れたイケメンと、

ロングヘァのクルリと胸までの髪は

お姉さん感がある、二人をみかけた。



綺麗なおねえさんは‥てきな。

一朗太もまんざらじゃなさそうに

鼻の下が延びきってるし、

一郎太も美奈が

見た事ない大人感を出している。



紳士的な、大人の雰囲気満載。


「なんじゃい、ムカつく。」

      パシャリパシャパシャ

連写で写真をとる。


貼り付けてメールしながら

みんなとワイワイ‥


絵に描いたような二人から離れ


「お誕生日おめでとう。

 プレゼントはこれ…

メール張り付け写メ


2人寄り添いみつめあう一枚。

彼女が肩に寄り添う

ラブラブゥな、

一枚



 そしてもうひとつあげる。

 サヨナラ。

 私からのプレゼントだょ

 このぉ、浮気ヤロー!

 舌の根も乾かぬうちに又

浮気してるのーアホウか? 

 さよならがアンタへの誕プレ

気にいったぁかー(怒)!!

  

ドーーーダ‼バッカチーン。

  懲りねー奴ー♡(怒)!!


  もう一回タヒね。



     アホ。

      送信‥っと!!


コッソリ振り向くとアワアワした

一朗太がアッチコッチ走り出し

探してる。

なにやってんだか!


紳士感はドコイッタ?

まるで、こそ泥みたい。

ひゃっはははは

キャハハハ、キャハハハ


彼女ドン引きしてるしーー


  「あーすっきりしたぁー。」


一晩中着信の嵐

メール攻撃五月蝿すぎるので

拒否。


今日はとにかく楽しもうと、


お酒もチョット飲んだら4人とも

朝まで爆睡。

気は進まないけど誕プレは

買うつもり


街を歩いていたらハンドメイドの

お店があった。気に入った

ブレスレットがあったから、

金のメッキではあるけどチョット

高めのブレスレットを買った。


買っても、挙げれ無いかもしれな

いけど‥いや今度会ったら

投げつけてやる用だ

投げつけて痛そうなのを

選ぶ。


今度はお灸をシッカリ据えないと

何回繰り返すか分からない。


今度はたやすく許す気はない!!。」


この大阪の地で誓いまっせー。

躾なければ‥ボンボンを。


美奈は一郎太が美奈から

離れきれない事を何となく

分かってる!


















 

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