③ ゲンジツセカイ

碧風:「たすけ…て…」

(どうして。どうしてなのよ)

??:「ムダなアガキだ」

碧風:「貴方は、なんなの⁉︎名前は?」

(こいつっ!あああ)

??:「ナノルワケナイダロ?マア、三途鬼鎌さんずきかまトデモイッテオコウ」

三途鬼鎌、もちろん本名ではない。そして、人間なのかもわからない。

誰も、見た事がないから…。

鎌 :「ソロソロツクカナ?」

碧風:「ゲンジツセカイってところに?」

(本当に何もわからない。感情が生まれたとか、乱れたとか…)


プシュウウウウウウウウウ ボワアアアアアアアアア


鎌 :「ココダゾ」

碧風:「!!!!ここが…本当に?」

鎌 :「アァ…」


ゲンジツセカイ。

名前の通り現実とほとんど同じような所。

つまり、平和で子供は学校に行き大人は働いている。

違ったところは…今は話さないでおこう。


鎌 :「オマエはガクセイダッタナ?」

碧風:「はい…」

鎌 :「ナラ、ガッコウにカヨッテモラオウ」


ゲンジツセカイには学校が七つある。

女子校三つ、そして男子校三つ。後の一つは大学だ。幼稚園、保育園はない。

学生は寮に住み学校に通う。制服は自由だ。


三ヶ月後

(私は今日も制服に袖を通す。通す、通す)

碧風:「さみ…しい。うっ!」

(痛い。寂しい。怖い。なんで私ここにいるんだろう?どうしてこうなったんだろう?今は思い出したくない。なのに勝手に頭が…全部、全部アイツが悪いんだ。急に現れて…)


三途鬼鎌

鎌 :「フフフ…アハハ!ヤットカヤットカ…オモシロクナッテキソウダ。なあ?

負のカンジョウ?」

??:「ヤットワレのデバン、デスカ。イッテキマス!」


負の感情。それは、暴走すると危ないもの。

みなさんは経験ありますか?それとも…持っていますか?


第一話 完

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