隠れ家の不良美少女(夢編)

紫恋 咲

第1話 ガレージハウス

前からずっと作りたかったガレージハウスを作ることが出来た。

玄関は両開きのガラス戸で、開けるとコンクリートの白いスロープが設置してある。愛車のSR400を乗り入れると、そこは20畳程のリビングだ。

壁にはバイクをいじるための工具がインテリアのように飾ってある。

木製のガッチリした椅子に腰掛け、バイクを眺めながらじっくりとコーヒーを飲む、そんな時間が好きなのだ。


リビングの横には6畳ほどの部屋が二つある。

縁側が付いている明るい部屋には、床に人工芝を敷きキャンプ用のテントを張っている。キャンプ道具も一式揃っていて椅子やテーブルも置いている。

縁側のガラス戸とカーテンを開けると昼は日光が入るし、夜は星も見える。

屋根付きのキャンプ場のような雰囲気だ。

横の6畳には大きな机があり、壁の棚には木や金属を加工出来る工具を置いている。


奥には風呂とトイレがあり、その横に階段がある。

2階に上がると小川が見える8畳の部屋だ。

そこにはソファーがあり、大型プロジェクターとスピーカーを設置している。

大音量と大画面でゲームをしたり、映画を見ることができる。

横の壁一面を白い棚にして、DVDやゲーム関連の物、本などが秩序よく並ぶ。


隣には6畳の部屋があり、とりあえず物置になっている。

一番奥には18畳ほどの部屋があり、とりあえず絨毯の上に丸いコタツが置いてある。2階の2つの部屋はこれから、少しずつ楽しみながら作っていく予定だ。


この家は秩父の山奥にある一軒家だ、車椅子での使用があり玄関からスロープが造られていた。

そのスロープを使って室内にバイクを入れらる事が魅力で借りることにした。

家賃は月に15000円。好きに改装しても良い。

気に入れば買い取ることもできる、好都合の物件だ。


俺は所沢に住んでいる、仕事は東京のイベント会社に契約して働いている。

一般の会社員よりは自由が効く状態だろう。


このガレージハウスを作るきっかけになったのは、すぐ近くにある天空カフェに遊びに来たことだった。

いつもカフェのテラス席で、ノートパソコンを開いて仕事をしているあらたくんと仲良くなったからだ。

彼はプログラマーで俺と同じような契約社員だ。

新くんの彼女は綾乃あやのさんという名前でとても綺麗な人だ。

この天空カフェでアルバイトしている。


ここで物件がある事を知り、借りることにしたのは半年ほど前のことだ。

新くんは軽トラックを持っていて、ホームセンターなどに資材を買いに行くのも随分助けられた。


金曜の夜からここへ来て、日曜の夜に所沢へ帰るのが最近は当たり前になっている。



※短編の 『JKになった可愛い幼馴染を不良の所へ行かせてしまった。』

     『可愛いキャンペーンガールとイベントで知り合った。』

二作品はこの物語の予告編となっています、良かったらそちらの方も読んでいただけると嬉しいです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る