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2021年12月31日——午前〇時。
優は、スマートフォンの画面を見つめて呆然とした。
「どうなってんだ…………?」
額を撫でる。冬なのに、びっしょりと寝汗をかいていた。
何度も同じ時間を——
夢ではない。もうずっと前に確信していた。そして、理解をしてしまった。
集団パニック。世界どうなってんだミステリー。UFO。アブダクション。遊泳歪。UFOではない。瞬間移動。なかったことに。なんでそこまでするんですか。
私は遊泳歪が恐ろしいからだ。
——あの怪物——。
全部忘れる、と言ったくせに。
優は、ふっと気を失った。
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